こんにちは。
福岡市南区西長住、
マルキョウ桧原店前にある
「西長住まつなが歯科」院長の松永紘明です🦷
「神経を取った歯はもう安心ですよね?」
患者さんからよくいただく質問です。
確かに根管治療(根の治療)は歯を残すための重要な治療です。
しかし実は、
根管治療が上手くいっただけでは歯は長持ちしない
可能性があります。
今回は歯内療法の世界で非常に有名な
Ray & Trope(1995)
の研究をもとに、
✅ 根管治療後に歯が再発する理由
✅ 被せ物や詰め物の重要性
✅ 歯を長持ちさせるために必要なこと
を解説します。
【参考文献】
根管治療とは?
虫歯が神経まで達すると、
神経の中に細菌感染が起こります。
そのまま放置すると、
根の先に膿がたまり、
レントゲンで黒い影が見えるようになります。
そこで行うのが
根管治療(こんかんちりょう)
です。
根の中の細菌を取り除き、
薬で消毒し、
最終的に根管充填を行います。

根管治療が成功しても再発することがある
患者さんは
「根の中をきれいにしたなら治るのでは?」
と思われるかもしれません。
もちろん、
良い根管治療は非常に重要です。
しかし、
その後の被せ物や詰め物が不十分だと、
再び細菌が侵入する可能性があります。
1010本の歯を調べた有名研究
Ray & Tropeは、
1010本の根管治療済み歯を調査しました。
調査では、
根管治療
🟢 良好
🔴 不良
被せ物・詰め物
🟢 良好
🔴 不良
に分類し、
根の先の状態を評価しました。
一番成績が良かったのは?
結果は驚くものでした😲
良い根管治療+良い被せ物
成功率
91.4%
でした。
悪い根管治療+悪い被せ物
成功率
18.1%
でした。
つまり、
根の治療も被せ物も両方大切
ということです。

実は被せ物の方が重要だった?
さらに興味深い結果があります。
この研究では、
根管治療の質よりも
被せ物や詰め物の質の方が、
根の先の健康状態に大きく影響していました。
論文では、
良好な被せ物は
根尖病変がない状態(成功)
に強く関連していました。
家に例えると分かりやすい
歯を家に例えてみましょう🏠
根管治療
↓
家の基礎工事
被せ物
↓
屋根
どんなに立派な基礎工事をしても、
屋根に穴が空いていたら雨漏りします☔
歯も同じです。
根の中をきれいにしても、
被せ物の隙間から細菌が入れば、
再感染する可能性があります。
被せ物の隙間から細菌が侵入する
患者さんから
「小さい隙間くらい大丈夫ですよね?」
と聞かれることがあります。
しかし、
お口の中には何億もの細菌がいます。
被せ物に隙間があると、
そこから細菌が侵入し、
再び根の中を汚染してしまうことがあります。

なぜセラミックが選ばれることがあるの?
セラミックは
見た目がきれいだから選ばれるだけではありません。
適切に製作されたセラミックは、
高い適合精度が期待できます。
もちろん、
材料だけで成功が決まるわけではなく、
診査・形成・型取り・接着など、
すべての工程が重要です。
西長住まつなが歯科で大切にしていること
当院では、
根管治療が終わった後こそ重要だと考えています。
そのため、
✅ 根管治療
✅ 土台の作製
✅ 被せ物の精度
✅ 咬み合わせ
✅ メンテナンス
まで含めて治療計画を立てています😊
歯を長持ちさせるためには、
根の治療だけでなく、
その後の被せ物までしっかり行うことが大切です。
まとめ
今回ご紹介したRay & Tropeの研究では、
1010本の歯を調査した結果、
良好な根管治療と良好な被せ物の組み合わせで、
91.4%という高い成功率が得られました。
また、
被せ物や詰め物の質は、
根の治療と同じくらい、
あるいはそれ以上に重要である可能性が示されました。
「神経を取った歯を長持ちさせたい」
「再根管治療と言われた」
「古い被せ物が気になる」
そんな方はお気軽にご相談ください🦷✨
西長住まつなが歯科では、根管治療だけでなく、その後の被せ物やメンテナンスまで含めた長期的な歯の保存を目指しています。


