こんにちは。
福岡市南区西長住、
マルキョウ桧原店前にある
「西長住まつなが歯科」院長の松永紘明です。
「歯を抜いた後はどうなるんですか?」
抜歯が必要になった患者さんから、よくいただく質問です。
🦷「骨は減るんですか?」
🦷「インプラントはできますか?」
🦷「抜歯したらそのまま放置しても大丈夫ですか?」
不安になりますよね😢
実は抜歯後のお口の中では、
患者さんが気付かないところで大きな変化が起こっています。
それが、
歯槽骨(しそうこつ)の吸収
です。
今回は、歯周病学・インプラント学の分野でよく引用されるシステマティックレビューをもとに、
抜歯後に骨が減る理由と、骨を守るための治療について解説します。
抜歯すると骨は減ります
まず知っていただきたいことがあります。
それは、
骨が減ること自体は異常ではない
ということです。
歯を支えていた骨は、
歯が存在することで維持されています。
しかし歯がなくなると、
体は
「この部分の骨はもう必要ない」
と判断します。
すると自然に骨の吸収が始まります。
これは病気ではなく、
体の正常な反応です。

骨はどこが減るの?
患者さんは
「骨が減る」
と言われても、
なかなかイメージしにくいですよね😊
実際には、
骨は
横幅
と
高さ
の両方が減少します。
特に問題になるのが、
頬側(唇側)の骨です。
前歯の周囲には非常に薄い骨しか存在しないことも多く、
抜歯後に大きな変化が起こることがあります。
その結果、
⚠️ 歯ぐきが下がる
⚠️ くぼみができる
⚠️ インプラントが難しくなる
ことがあります。
骨を守る方法はあるの?
そこで行われるのが、
抜歯窩保存術(リッジプリザベーション)
です✨
少し難しい名前ですが、
簡単に言うと
「抜歯した穴に骨補填材を入れて骨の減少を抑える治療」
です。

よく
「骨を作る治療」
と思われますが、
実際には
骨を完全に作るというより、骨が減る量を少なくする治療
と考える方が分かりやすいかもしれません。
本当に効果はあるの?
そこで参考になるのが、
2014年にAvila-Ortizらが発表したシステマティックレビューです。
複数のランダム化比較試験をまとめて解析した結果、
ソケットプリザベーションを行った部位では、
自然治癒と比較して骨の減少が少ないことが示されました。
どれくらい骨を守れたの?
論文では、
自然治癒と比較して、
骨の横幅
約1.89mm保存できた
頬側骨の高さ
約2.07mm保存できた
舌側骨の高さ
約1.18mm保存できた
と報告されています。
数字だけ見ると小さく感じるかもしれません。
しかし歯科の世界では、
1〜2mmの違いが治療結果に大きく影響することがあります。
それなら全員に必要?
ここが大切なポイントです😊
実は、
すべての抜歯でソケットプリザベーションが必要というわけではありません。
例えば、
✅ 将来インプラントを予定している
✅ 前歯で見た目が重要
✅ 骨が薄い
✅ 歯周病で骨が少ない
こうしたケースでは検討する価値があります。
一方で、
状況によっては行わない選択が適切な場合もあります。
論文でも、
ソケットプリザベーションを行っても骨吸収を完全に止められるわけではないと報告されています。
つまり、
万能な治療ではありません。
インプラントとの関係
最近は
「将来インプラントを考えている」
という患者さんも増えています。
インプラントを理想的な位置に埋入するためには、
十分な骨の量が必要です。
そのため、
抜歯する段階から骨を守ることが重要になる場合があります。
では自然治癒はダメなの?
そんなことはありません😊
自然治癒にもメリットがあります。
余計な処置を行わず、
体本来の治癒能力を活かす考え方です。
実際、
すべての症例でソケットプリザベーションが必要というエビデンスはありません。
大切なのは、
将来どのような治療を予定しているのか、
現在どのくらい骨が残っているのかを評価することです。
まとめ
抜歯すると、
歯を支えていた骨は自然に吸収していきます。
これは異常ではなく、
体の正常な反応です。
2014年のシステマティックレビューでは、
ソケットプリザベーションによって骨の減少量を抑えられる可能性が示されました。
ただし、
骨吸収を完全に防げるわけではなく、
すべてのケースに必要な治療でもありません。
大切なのは、
その歯を抜いた後に
🦷 インプラントを考えているのか
🦷 入れ歯なのか
🦷 ブリッジなのか
という将来の計画も含めて考えることです😊
「抜歯と言われた」
「インプラントを検討している」
「できるだけ骨を残したい」
という方は、お気軽にご相談ください🦷✨
西長住まつなが歯科では、CT検査を活用しながら、抜歯後のお口の状態や将来の治療計画まで含めて丁寧にご説明しています。
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アンピール長住Ⅱ110左
【参考文献】


