福岡市南区で歯科・歯医者をお探しの方は【西長住まつなが歯科】まで
〒811-1361
福岡県福岡市南区西長住3丁目12-11
アンピール長住Ⅱ 1階110 左号室
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00~13:30 | ※ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ★ | / | / |
| 14:30~18:00 | ※ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | / | / | / |
※祝日のある週は月曜診療
休診日:月曜・日曜・祝日
新着情報
-
ブログ2026.09.04
インプラント周囲炎は「超音波」で見つけられる?健康なインプラントとの違いを調べた研究
こんにちは😊
福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です🦷インプラントは、失った歯を補う治療方法のひとつです。
しかし、インプラント治療後に注意したい病気として、
「インプラント周囲炎」
があります。
インプラント周囲炎では、インプラントの周囲に炎症が起こり、それに伴って周囲の骨が失われていくことがあります。
現在は、
- プロービングによるポケットの深さ
- プロービング時の出血
- 排膿の有無
- レントゲンで確認する骨の変化
などを組み合わせて診断します。
今回ご紹介する2024年の研究では、従来の検査を置き換えるものではなく、インプラント周囲炎の診断を補助する新しい方法として、
高周波超音波(HFUS:High-Frequency Ultrasonography)
が検討されました。
インプラント周囲炎とは?
健康なインプラント周囲では、歯ぐきに明らかな炎症がなく、インプラントを支える骨も安定しています。
今回の研究では、2017年の国際的な診断基準をもとに、
健康なインプラント
→ 発赤、プロービング時出血、腫脹、排膿がないもの
インプラント周囲炎
→ プロービング時出血があり、排膿を伴う場合または伴わない場合で、6mm以上のプロービングデプスと進行性のエックス線学的骨吸収が認められるもの
として分類されています。
今回の研究では、すでに明確なインプラント周囲炎がある症例と健康なインプラントを比較しています。
そのため、
「超音波によってインプラント周囲炎を早期発見できる」
ことを証明した研究ではありません。
健康とインプラント周囲炎の中間的な状態であるインプラント周囲粘膜炎は研究対象に含まれていません。
なぜ「超音波」で調べるの?
現在、インプラント周囲炎を診断するうえで、プロービングやレントゲン検査は非常に重要です。
一方で、それぞれの検査には評価できる範囲があります。
プロービングでは、
- ポケットの深さ
- 出血
- 排膿
などを確認できますが、歯ぐきの内部にある炎症組織そのものを直接見ることはできません。
また、一般的なデンタルエックス線写真は二次元画像であるため、近心・遠心方向の骨の状態は確認しやすい一方、頬側や舌側の骨の状態には評価上の限界があります。
そこで研究者らが注目したのが高周波超音波(HFUS)です。
HFUSは放射線を使用せず、インプラント周囲の軟組織や骨表面をリアルタイムに観察できる可能性があります。

今回の研究内容
今回の研究では、60人・60本のインプラントが調べられました。
内訳は、
健康なインプラント:30本
インプラント周囲炎:30本
です。
それぞれのインプラント周囲を高周波超音波で撮影し、
- 組織の明るさ(Echo Intensity:EI)
- 軟組織の厚み
- 頬側骨頂の位置
- 超音波画像上に現れる特徴的な領域
などを比較しました。
結果① インプラント周囲炎では特徴的な「暗い領域」がみられた
今回の研究で非常に興味深かったのが、インプラント周囲の軟組織の見え方です。
健康なインプラントでは、軟組織は超音波画像上で比較的均一な明るさとして描出されました。
一方、インプラント周囲炎では、
インプラントの近く、骨頂より上の軟組織の中に、境界の比較的明瞭な「暗い領域」
が確認されました。
研究ではこの領域を、
HSA(Hypoechoic Supracrestal Area:低エコー性骨縁上領域)
と呼んでいます。
そして今回の研究では、
インプラント周囲炎:30本すべてでHSAあり
健康なインプラント:30本すべてでHSAなし
という結果でした。

結果② HSAの有無による識別能力はAUC=1.0
研究では、HSAの有無によって健康なインプラントとインプラント周囲炎をどの程度区別できるかについてROC解析を行っています。
その結果、
HSAの有無:AUC=1.0
でした。
AUCは診断・識別能力を評価する指標のひとつで、1に近いほど高い識別能力を示します。
つまり、今回の研究対象に限れば、HSAの有無によって健康群30本とインプラント周囲炎群30本を完全に分けることができました。
ただし、この結果の解釈には注意が必要です。
今回の研究は、
健康な症例と、すでに明確なインプラント周囲炎を認める症例を比較した予備的研究
です。
両者の中間的な状態であるインプラント周囲粘膜炎は含まれていません。
そのため、
実際の診療でも同じような診断精度が得られるかどうかについては、今後さらに検証する必要があります。

結果③ インプラント周囲炎群では超音波画像がより暗く描出された
研究では、軟組織の明るさについても数値化しています。
この指標を、
Echo Intensity(EI:エコー強度)
といいます。
結果は、
健康なインプラント
122.87 ± 19.67 GLインプラント周囲炎
107.99 ± 24.71 GLで、インプラント周囲炎群の方が有意に低い値を示しました(p=0.023)。
つまり、
インプラント周囲炎群の軟組織は、健康群より超音波画像上で暗く描出される傾向が認められた
ということになります。
なお、この研究から、
「炎症が重症になるほどEIが低くなる」
というところまでは分かっていません。

EIだけで診断する精度は、それほど高くなかった
健康群とインプラント周囲炎群ではEIに統計学的な差がみられました。
しかし、
EIの数値だけで健康とインプラント周囲炎を区別する能力は十分に高いとはいえませんでした。
論文で検討されたEIのカットオフ値では、
感度:約60~70%
特異度:約63~73%
でした。
そのため研究者らも、EIの数値そのものより、
「HSAという特徴的な暗い領域が存在するかどうか」
の方が、診断マーカーとして有望である可能性を指摘しています。
なぜHSAは「暗く」見える?
では、なぜインプラント周囲炎ではHSAという暗い領域がみられたのでしょうか?
研究者らは、このHSAが、
インプラント周囲炎によって形成された病変や肉芽組織を反映している可能性
を考察しています。
病変部では健康な周囲組織とは組織構造が異なるため、超音波の反射が少なくなり、画像上では低エコー、つまり暗く描出される可能性があります。
ただし、今回の研究ではHSAを実際に採取して組織学的に確認したわけではありません。
そのため現時点では、
「HSA=インプラント周囲炎の炎症性病変そのもの」
と断定することはできません。
研究者らも、今後は組織学的な検証が必要としています。
HSAはどのくらいの大きさだった?
インプラント周囲炎で確認されたHSAは平均すると、
面積:4.25 ± 2.91mm²
上下方向への広がり:4.29 ± 1.48mm
でした。
また、インプラント周囲の軟組織領域全体に対してHSAが占める割合は、
37.86%
でした。
つまり、インプラント周囲炎では、病変を反映している可能性のある領域が超音波画像上で一定の範囲として描出されていました。
頬側の骨の状態にも大きな違いがみられた
超音波では、軟組織だけでなく骨表面の位置についても評価されています。
今回測定されたのが、
BBD(Buccal Bone Dehiscence:頬側骨裂開)
です。
これは、インプラントプラットフォームから頬側骨頂までの距離を測定したものです。
結果は、
健康なインプラント
0.25 ± 0.49mmインプラント周囲炎
4.30 ± 1.35mmでした。
つまりインプラント周囲炎群では、インプラントプラットフォームから頬側骨頂までの距離が大きく、頬側骨裂開の程度が大きかったことになります。
これは骨欠損全体の体積や骨内部の状態を評価した値ではありません。
あくまで、超音波画像上で確認できる頬側骨表面の位置を評価したものです。
軟組織の高さにも違いがあった
さらに、
STH(Supracrestal Tissue Height:骨頂上軟組織高径)
にも違いが認められました。
健康なインプラント
2.62 ± 0.86mmインプラント周囲炎
5.05 ± 1.56mmでした。
このようにHFUSでは、
頬側骨表面の位置だけでなく、その上に存在する軟組織の厚みや高さ、内部のエコー像などを同時に評価できる可能性
があります。
超音波だけでインプラント周囲炎を診断できる?
現時点では、
超音波だけでインプラント周囲炎を診断できると結論づけることはできません。
今回の研究は非常に興味深いものですが、あくまで予備的な研究です。
主な限界として、
- 各群30人という比較的小規模な研究
- 事前のサンプルサイズ計算が行われていない
- 健康群と明確なインプラント周囲炎群を比較している
- インプラント周囲粘膜炎が含まれていない
- HSAと実際の炎症性病変との組織学的な確認が行われていない
- 超音波装置が高価
- 画像評価にはトレーニングが必要
- 検査者を完全に盲検化できなかった
- 主に頬側を評価している
などが挙げられています。
したがって現段階では、
プロービングやレントゲンなど現在行われている検査を置き換えるものではなく、将来的に診断を補助する方法のひとつになる可能性がある
と考えるのが適切でしょう。
将来はAIと組み合わせる可能性も
今回の研究では、さらに将来的な可能性についても触れられています。
超音波画像から、
- インプラント
- 骨
- 軟組織
- HSA
などをコンピューターが自動的に認識できるようになれば、
AIによってインプラント周囲の状態を解析し、診断を補助できる可能性
があります。
もちろん、これはまだ将来の可能性についての話であり、実際に臨床で使用するためにはさらなる研究が必要です。
インプラントも「入れたら終わり」ではありません
今回の研究から興味深いのは、インプラント周囲炎では、
骨だけでなく、その周囲の軟組織にも画像上の違いがみられた
という点です。
将来的には、プロービングやレントゲン検査に加えて、超音波や画像解析などを組み合わせることで、今まで評価しにくかったインプラント周囲組織をより詳しく観察できるようになるかもしれません。
しかし現在の臨床で最も重要なのは、
定期的にインプラント周囲の状態を確認することです。
インプラント治療後も、
- プラークの付着
- 歯ぐきの炎症
- プロービングデプス
- プロービング時出血
- 排膿
- エックス線上の骨の変化
などを継続的に確認していくことが大切です。
まとめ
今回の研究では、健康なインプラント30本とインプラント周囲炎30本を高周波超音波で比較しました。
その結果、
インプラント周囲炎30本すべてでHSAと呼ばれる特徴的な暗い領域が確認され、健康な30本では認められませんでした。
今回の研究対象では、
HSAの有無によるAUCは1.0
でした。
また、軟組織のエコー強度は、
健康:122.87 GL
インプラント周囲炎:107.99 GL
と、インプラント周囲炎群で低い値を示しました。
ただし、この研究は健康な症例と明確なインプラント周囲炎症例を比較した小規模な予備的研究です。
そのため、
「超音波だけでインプラント周囲炎を診断できる」
あるいは、
「超音波によってインプラント周囲炎を早期発見できる」
とまでは、現時点ではいえません。
一方で、
インプラント周囲の軟組織や骨表面を、放射線を使用せずリアルタイムに画像化できる
という点は非常に興味深く、将来的には現在の検査を補助する診断方法のひとつになる可能性があります。
西長住まつなが歯科では、インプラント治療後のメインテナンスや、インプラント周囲の腫れ・出血などについてもご相談いただけます😊
気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください🦷✨
参考文献
Galarraga-Vinueza ME, Barootchi S, Mancini L, et al.
Echo-intensity characterization at implant sites and novel diagnostic ultrasonographic markers for peri-implantitis.
Journal of Clinical Periodontology. 2024 -
ブログ2026.09.04
歯周病の炎症は「うがい」でわかる?口腔内の好中球を利用した新しいスクリーニング法
こんにちは。福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です🦷
歯周病の検査というと、
「歯と歯ぐきの間に器具を入れて、歯周ポケットの深さを測る」
という検査をイメージされる方が多いと思います。
実際、歯周病を評価する際には、
- 歯周ポケットの深さ(PD)
- 歯ぐきからの出血(BOP)
- 歯を支える組織がどのくらい失われているか(CAL)
- レントゲンで確認する骨の状態
などを総合的に確認します。
今回ご紹介する2024年の『Journal of Clinical Periodontology』の研究では、これらとは少し違った方法として、口の中に存在する「好中球」の数を利用して、現在の歯周組織の炎症を簡便に評価できないかが検討されました。
好中球とは?
好中球は、私たちの体を細菌などから守っている免疫細胞のひとつです。
歯ぐきの周囲にも好中球は存在しており、歯周病原細菌などによって炎症が強くなると、より多くの好中球が口腔内へ移動してきます。
そのため、
歯周組織の炎症が強い
↓
口腔内に出てくる好中球が増える
↓
好中球の量を測れば、炎症の程度を推測できるのではないか?という考え方です。
今回の研究では、この口腔内好中球数をONC(Oral Neutrophil Count)として評価しています。
今回の研究では「試験紙」で炎症を評価
好中球そのものを正確に数えるには、通常は顕微鏡などの設備が必要です。
そこで今回使用されたのが、NEAストリップテストという簡便な検査方法です。
この検査では、口をゆすいだ液に試験紙を浸し、好中球に関連するミエロペルオキシダーゼ活性によって生じる色の変化を確認します。
色の濃さによって、
Negative → Low → Medium → High
の4段階に分類します。
検査自体に必要な術者の作業時間は4分未満とされており、歯科医院のチェアサイドで短時間に評価できる方法として検討されました。

研究は2段階で行われました
今回の研究は、多施設で行われた前向き研究です。
Phase 1
90名
口腔内好中球数と、
- BOP
- 歯周ポケット
- CAL
- 歯周炎の状態
などとの関係を調べました。
Phase 2
375名・4施設
アメリカ2施設、カナダ2施設で、実際に定期的な歯科受診をしている患者さんを対象として、NEAストリップが臨床でも利用できるかを評価しました。
結果① 歯ぐきからの出血が多いほど好中球も多かった
まず興味深い結果として、口腔内好中球数とBOP(歯ぐきからの出血)には関連が認められました。
Phase 1では、ONCとBOP%の間に
r=0.51
という中等度の相関が認められています。
つまり、
歯ぐきの炎症が広い範囲に存在する人ほど、口腔内に出てくる好中球も多くなる
という傾向が確認されました。

結果② 深い歯周ポケットがある人ではONCが高くなる傾向
研究では、
5mm以上の歯周ポケット(PD≧5mm)
や、
5mm以上のアタッチメントロス(CAL≧5mm)
が存在する患者さんについても調べています。
ONCが低い場合には、5mm以上の深いポケットが存在しない可能性を比較的高い精度で示すことができました。
一方で、ONCが高かったからといって、必ず5mm以上のポケットが存在するわけではありませんでした。
つまり、この方法は
「歯周病を確定診断する検査」ではなく、「詳しく調べた方がよい人を見つけるスクリーニング」
として利用する方が適していると考えられます。
ここは非常に重要なポイントです。
結果③ 試験紙は口腔内好中球の多い・少ないを比較的正確に判別できた
375名を対象とした多施設試験では、NEAストリップによる「高ONC」の判別性能は、
感度:80%
特異度:82.5%
陽性的中率:88%
陰性的中率:71%
AUC:0.89という結果でした。
さらに、全体の80.5%が正しいONCカテゴリーに分類されました。
AUCは、検査が対象をどの程度うまく見分けられるかを表す指標のひとつです。
一般的には1に近いほど判別能力が高いため、AUC 0.89という結果は、この検査が口腔内好中球の高い人と低い人を区別する能力を持っていたことを示します。

結果④ 炎症が強いほど試験紙の色も強くなる
定期受診患者375名を調べたPhase 2では、
Negative・Low
と判定されたグループでは、
- ONC:5.0×10⁴/mL未満
- 平均BOP:10%未満
である傾向がみられました。
一方、
Medium・High
では、
- ONC:5.0×10⁴/mL以上
- BOP:10%以上
となり、より強い歯肉炎症を示す傾向が認められました。
つまり、
試験紙の色が濃くなるほど、口腔内の炎症も強い可能性がある
という非常に視覚的にわかりやすい検査になっています。

結果⑤ 歯周病治療によって好中球も減少した
この研究で特に興味深いのが、治療前後の変化です。
Phase 1のうち69名について、スケーリング・ルートプレーニングなどの非外科的歯周治療後、2週間で再評価しました。
BOPが5%以上減少した患者さんを「Responder」とすると、このグループでは、
BOPが減少するとともに、ONCも有意に減少
していました。
さらにResponderの62%では、NEAストリップの色も治療前より薄くなっていました。
反対に、BOPが改善しなかった患者さんでは、ONCにも明らかな減少は認められませんでした。
つまりONCは、
「歯周病があるかどうか」だけではなく、「現在どのくらい炎症が起こっているか」「治療によって炎症が改善したか」
を見る指標になる可能性があります。

「これまでに起こった破壊」と「現在の炎症」は少し違います
ここも今回の論文で大切なところです。
歯周ポケットやCAL、レントゲンで確認する骨吸収などは、現在までに歯周組織がどの程度ダメージを受けてきたかを評価するうえで非常に重要です。
一方、ONCが捉えようとしているのは、
「今、どの程度炎症が起こっているのか」
という側面です。
そのため、ONCだけで歯周病の診断や重症度をすべて判断するものではありません。
むしろ、
従来の歯周病検査 + 炎症を反映するバイオマーカー
という形で組み合わせることで、将来的にはより多面的に歯周組織を評価できる可能性があります。
痛みのない簡便な検査だったこともポイント
375名を対象とした多施設試験では、検査による不快感を訴えた患者さんは0名でした。
また、検査を実施した術者からも、試料の取り扱いや結果の判定などについて高い使いやすさが報告されています。
うがい液を利用して短時間で炎症を評価できるため、将来的には歯科医院だけではなく、より幅広い場所での歯周病スクリーニングへの応用も期待されています。
ただし、この検査だけで「歯周病」と診断できるわけではありません
今回の結果は非常に興味深いものですが、注意点もあります。
研究自体は主に検査精度を評価するものであり、長期間にわたってONCが高い患者さんほど歯周病が進行するのかまでは確認されていません。
また、医学的にリスクのある患者さんの一部は研究から除外されています。
そのため、
ONCが将来の歯周病進行を予測できるのか
については、今後さらに長期間の研究が必要です。
そして、試験紙が陽性だったとしても、それだけで歯周病と診断することはできません。
最終的には、
歯周ポケット・BOP・CAL・レントゲン・プラークの状態などを含めた歯科医師による診査が必要
という点は変わりません。
今回の研究からわかること
今回の研究から、
口腔内好中球は歯周組織の炎症状態を反映するバイオマーカーとして利用できる可能性があり、それを簡便な試験紙によって評価できる可能性が示されました。
特に興味深いのは、単に歯周病のスクリーニングに利用できる可能性だけではなく、歯周病治療によって炎症が改善するとONCも低下したという点です。
将来的には、
検査 → 治療 → 炎症の改善を再評価
という流れを、より患者さんにもわかりやすく「見える化」できる検査になるかもしれません。
一方で、現時点では従来の歯周病検査に取って代わるものではなく、あくまでスクリーニングや炎症評価を補助する方法として考える必要があります。
著者らも、NEAストリップは非侵襲的に歯周組織の炎症を評価する有望な方法であり、健康な歯周組織の確認や治療効果の評価にも応用できる可能性があると結論づけています。
西長住まつなが歯科では歯周病の状態を丁寧に確認しています
歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行することがあります。
「歯ぐきから血が出る」
「口臭が気になる」
「歯ぐきが下がってきた」
「歯が少し動く気がする」
「しばらく歯科検診を受けていない」という方は、一度歯周病の検査を受けてみることをおすすめします。
西長住まつなが歯科では、歯周ポケットや出血、レントゲンなどを確認し、お口の状態に合わせて歯周病治療や定期的なメインテナンスをご提案しています。
西長住・桧原・樋井川・長住周辺で歯周病や歯ぐきの症状が気になる方は、お気軽にご相談ください🦷✨
※今回ご紹介したNEAストリップに関する研究内容は、当院で同検査を実施していることを示すものではありません。
参考文献
Elebyary O, Sun C, Batistella EA, et al.
Utilizing Oral Neutrophil Counts as an Indicator of Oral Inflammation Associated With Periodontal Disease: A Blinded Multicentre Study. -
ブログ2026.09.03
歯医者がおすすめする歯みがき粉3選|むし歯・歯周病・知覚過敏のお悩み別にご紹介
こんにちは😊
福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です🦷✨ドラッグストアや歯科医院には、たくさんの種類の歯みがき粉が並んでいます。
「どれを選べばいいのかわからない」
「値段が違うけど、何が違うの?」
「むし歯予防ならどれ?」
「歯周病や知覚過敏には?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
歯みがき粉は毎日使うものだからこそ、ご自身のお口の状態や目的に合わせて選ぶことが大切です。
今回は、当院で取り扱っている歯みがき粉の中から、患者さまにもおすすめすることの多い3種類をご紹介します。

今回ご紹介するのはこちらです。
① システマ SP-Tジェル
② クリンプロ歯磨きペースト F1450
③ メルサージュ ヒスケアそれぞれ得意とする分野が異なりますので、順番に見ていきましょう。
① 歯周病予防を重視したい方に「システマ SP-Tジェル」
最初にご紹介するのは、システマ SP-Tジェルです。
特に、歯ぐきの腫れや出血などが気になる方や、歯周病予防を意識したい方におすすめしやすい歯みがき剤です。
SP-Tジェルでは、歯周病予防に対して大きく3つの方向からアプローチします。
1.細菌へのアプローチ
歯周病の原因となる細菌への対策を行い、歯周病予防をサポートします。
2.細菌の増殖を抑える
細菌が増えにくい口腔内環境を保つことも、歯周病予防では重要です。
歯みがきは「その場で汚れを落とす」だけではなく、毎日継続して細菌が増えにくい環境をつくっていくことが大切です。
3.歯ぐきの健康をサポート
歯ぐきの腫れや出血が気になる方にも使いやすい設計になっています。
また、1450ppmの高濃度フッ素が配合されているため、歯周病だけでなくむし歯予防も同時に考えることができます。
粘性のあるジェルタイプで、歯や歯ぐきに成分をとどめやすいことも特徴です。
さらに、研磨剤を含まないため、歯や歯ぐきをやさしく磨きたい方にも使いやすい歯みがき剤です。
こんな方におすすめ
- 歯周病を予防したい
- 歯ぐきから血が出ることがある
- 歯ぐきの腫れが気になる
- 歯周病治療後のセルフケアをしっかり行いたい
- むし歯予防も同時に行いたい
という方に向いています。
② むし歯予防を重視するなら「クリンプロ歯磨きペースト F1450」
続いてご紹介するのが、クリンプロ歯磨きペースト F1450です。
こちらは特に、むし歯予防を重視したい方におすすめしています。
特徴は、
フッ素+リン酸三カルシウム(TCP)
を組み合わせていることです。
フッ素はむし歯予防の基本
フッ素には、歯をむし歯になりにくくする働きがあります。
むし歯は、お口の中の細菌が糖を利用して酸をつくり、その酸によって歯からミネラルが失われることで進行します。
フッ素は、こうした酸の影響から歯を守り、歯の再石灰化をサポートするため、毎日のむし歯予防では非常に重要です。
クリンプロF1450には、名称の通り1450ppmのフッ素が配合されています。
TCPとは?
TCPはリン酸三カルシウムのことです。
カルシウムやリンは歯を構成する重要な成分ですが、フッ素とカルシウムをそのまま一緒に配合すると、結合して働きにくくなる場合があります。
クリンプロでは、TCPを特殊な方法でコーティングすることで、歯みがき中に唾液と触れたときにカルシウムが働く仕組みとなっています。
そのため、
フッ素によるむし歯予防
と
カルシウム・リンによる歯の再石灰化のサポート
を組み合わせて考えることができます。
こんな方におすすめ
- むし歯になりやすい
- 過去に何度もむし歯治療を受けている
- 詰め物や被せ物が多い
- むし歯予防をしっかり行いたい
- 高濃度フッ素配合の歯みがき粉を使いたい
といった方におすすめしやすい歯みがき剤です。
③ 歯がしみる方に「メルサージュ ヒスケア」
3つ目は、メルサージュ ヒスケアです。
こちらは、
「冷たいものを飲むと歯がキーンとする」
「歯ブラシが当たるとしみる」といった、知覚過敏が気になる方におすすめすることの多い歯みがき剤です。
知覚過敏へのアプローチには大きく2つあります。
① 神経への刺激をブロック
メルサージュ ヒスケアには、硝酸カリウムが配合されています。
硝酸カリウムは、冷たいものなどの刺激が歯の神経へ伝わるのを抑え、知覚過敏による「キーン」とした症状を和らげる働きをサポートします。
② 刺激が伝わる通り道を封鎖
知覚過敏では、歯の内部にある細かな管である象牙細管を通して刺激が神経へ伝わります。
メルサージュ ヒスケアに含まれる乳酸アルミニウムは、この象牙細管への刺激を抑えることで、しみる症状の予防をサポートします。
さらに、
1450ppmの高濃度フッ素
も配合されているため、知覚過敏対策をしながらむし歯予防も行うことができます。
こんな方におすすめ
- 冷たいものがしみる
- 歯ブラシを当てるとしみる
- 歯ぐきが下がって根元がしみる
- ホワイトニング後にしみやすい
- 知覚過敏対策とむし歯予防を両立したい
という方に向いています。
3種類を簡単に比較すると?
歯みがき粉 特におすすめしたい目的 システマ SP-Tジェル 歯周病・歯ぐきのケア クリンプロ F1450 むし歯予防 メルサージュ ヒスケア 知覚過敏・歯がしみる症状 もちろん、これはあくまで大まかな分類です。
例えば、
「歯周病も気になるけど、むし歯にもなりやすい」
という方もいらっしゃいます。
その場合には、現在のお口の状態や治療歴、歯ぐきの状態、むし歯のリスクなどを確認しながら選んでいきます。
歯みがき粉だけでむし歯や歯周病を防げるわけではありません
ここも大切なポイントです。
どんなに良い歯みがき粉を使っていても、歯みがき粉だけでむし歯や歯周病を完全に防ぐことはできません。
歯ブラシを正しく当ててプラークを落とすことに加えて、
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
- 食生活
- 定期的な歯科検診
- 歯科医院でのクリーニング
などを組み合わせていくことが重要です。
歯みがき粉は、そうした毎日のセルフケアをより効果的に行うためのサポートアイテムと考えていただくとよいでしょう。
「何を使うか」だけでなく「自分に合っているか」が大切
歯みがき粉を選ぶときに、
「一番高いものを選べばいい」
「歯医者で売っているものなら何でもいい」
というわけではありません。
例えば、
歯周病リスクが高い方
と
むし歯リスクが高い方
では、優先したい成分が異なることがあります。
また、同じ「歯がしみる」という症状でも、知覚過敏ではなく、
- むし歯
- 歯のひび
- 詰め物の不具合
- 歯周病による歯根露出
などが原因の場合もあります。
そのため、症状が続いている場合には、歯みがき粉だけで様子を見るのではなく、歯科医院で一度確認することをおすすめします。
当院でも取り扱っています
今回ご紹介した、
システマ SP-Tジェル
クリンプロ歯磨きペースト F1450
メルサージュ ヒスケアは、当院でも取り扱っています🪥✨
「自分の場合はどれがいい?」
「家族で同じものを使って大丈夫?」
「むし歯になりやすいので何を選べばいい?」など、気になることがございましたら、ご来院の際にお気軽にスタッフへお声がけください😊
お口の状態を確認しながら、患者さまに合ったセルフケア用品をご提案します。
まとめ|目的に合わせて歯みがき粉を選びましょう
今回ご紹介した3種類には、それぞれ特徴があります。
歯周病・歯ぐきのケアなら
→ システマ SP-Tジェルむし歯予防を重視するなら
→ クリンプロ歯磨きペースト F1450歯がしみる・知覚過敏が気になるなら
→ メルサージュ ヒスケアというのが、ひとつの選び方です。
毎日使う歯みがき粉だからこそ、なんとなく選ぶのではなく、ご自身のお口に合ったものを選ぶことが大切です。
西長住まつなが歯科では、治療だけでなく、歯ブラシや歯みがき粉など毎日のセルフケアについてもご相談いただけます🦷✨
福岡市南区の西長住・桧原・樋井川・長住周辺で、
「自分に合った歯みがき粉を知りたい」
「むし歯や歯周病を予防したい」
「歯がしみるのが気になる」という方は、お気軽にご相談ください😊
📍マルキョウ桧原店前
🚗駐車場3台完備
📱WEB予約24時間受付中 -
ブログ2026.09.02
即時インプラントの歯ぐきの移植は「同時」と「3か月後」どちらがいい?|2024年のランダム化比較試験から
インプラント治療では、インプラントそのものが骨と結合することはもちろん重要ですが、特に前歯部では、
- 歯ぐきが下がらないこと
- 歯ぐきに十分な厚みがあること
- 頬側の骨や歯ぐきの形態が長期的に安定すること
も非常に重要です。
抜歯と同時にインプラントを埋入する「即時インプラント」では、治療期間や手術回数を減らせる可能性がある一方、抜歯後には骨や歯ぐきの形が変化します。
その変化をできるだけ抑える目的で行われる方法のひとつが、結合組織移植(CTG:Connective Tissue Graft)などによる軟組織増大術(STA)です。
では、この歯ぐきの移植は、
インプラントを埋入するときに同時に行った方がよいのでしょうか?
それとも、
いったん治癒を待って、数か月後に行ってもよいのでしょうか?
今回は、この疑問について検討した2024年のランダム化比較試験をご紹介します。
即時インプラントでは「頬側の歯ぐき」の安定が重要
抜歯をすると、その後に歯を支えていた骨は少しずつリモデリングを起こします。
即時インプラントを行ったからといって、この抜歯後の骨の変化を完全に防ぐことはできません。
特に問題になりやすいのが、頬側の骨と歯ぐきの変化です。
過去の研究では、即時インプラント後に頬側軟組織の水平的な変化や、前歯部の歯肉退縮が生じることが報告されています。
そのため現在では、
抜歯窩への骨補填(socket grafting)
や
CTGなどを用いた軟組織増大術
を組み合わせることで、骨や歯ぐきの形態をできるだけ保つ方法が検討されています。
この論文のIntroductionでも、過去のシステマティックレビューをもとに、軟組織増大術を併用すると、即時インプラント単独と比較して歯ぐきの退縮が少なく、頬側軟組織も厚くなる傾向が示されています。
CTGはインプラントと同時に行うべき?
ここでひとつ疑問が生まれます。
CTGをするのであれば、
① インプラント埋入と同時に行う
のか、
② インプラント埋入後、治癒してから行う
のか、どちらがよいのでしょうか。
同時に行えば、手術を1回にまとめられるという大きなメリットがあります。
一方、抜歯直後は頬側の粘膜が薄く、CTGを入れるための「ポーチ」を形成する際に粘膜を傷つける可能性があります。
また、粘膜と骨膜の間を操作することで、頬側骨への血流に影響する可能性も考えられます。
逆に3か月程度待てば、軟組織がある程度厚くなっているため、CTGを行いやすくなる可能性があります。
そこで今回の研究では、
CTGをインプラントと同時に行った場合と、3か月後に行った場合で、頬側の骨や歯ぐきに違いが出るのか
が検討されました。
研究方法
今回の研究は、Cosynらによって行われた**ランダム化比較試験(RCT)**です。
対象となったのは、上顎前歯〜小臼歯部に抜歯が必要な歯があり、頬側骨が保たれている患者40名でした。
患者さんは20名ずつ、ランダムに2群に分けられました。
即時STA群(ISTA)
抜歯
↓
即時インプラント埋入
↓
抜歯窩への骨補填
↓
同じ日にCTG待時STA群(DSTA)
抜歯
↓
即時インプラント埋入
↓
抜歯窩への骨補填
↓
3か月後にCTG両群ともサージカルガイドを使用してインプラントを埋入し、仮歯による即時修復も行われています。

結果① 頬側の骨吸収には大きな差がなかった
まず研究の主要評価項目である、頬側骨の水平的な変化です。
インプラントショルダーから1mm根尖側での頬側骨吸収量は、
- 即時STA群:0.553mm
- 3か月後STA群:0.898mm
でした。
数字だけを見ると即時STA群の方が骨吸収が少なく見えますが、統計学的な有意差はありませんでした(p=0.363)。
さらに、インプラントショルダーから3mm・5mm根尖側でも有意差は認められませんでした。
測定位置 即時STA 3か月後STA 有意差 −1mm 0.553mm 0.898mm なし −3mm 0.462mm 0.646mm なし −5mm 0.395mm 0.805mm なし つまり今回の条件では、
CTGをインプラント埋入時に行っても、3か月後に行っても、1年後の頬側骨の水平的吸収には明確な差が認められなかった
という結果でした。

結果② 垂直的な頬側骨吸収にも差はなかった
次に、頬側骨の垂直的な変化です。
平均的な垂直性骨吸収量は、
- 即時STA群:1.136mm
- 3か月後STA群:0.877mm
でした。
こちらは逆に3か月後STA群の方が少ない数値でしたが、統計学的な有意差はありませんでした(p=0.338)。
つまり、水平的な骨変化だけでなく、垂直的な骨変化についてもCTGのタイミングによる明確な差は確認されませんでした。
結果③ 歯ぐきの厚みは両群とも増加
今回の研究では、頬側の軟組織の厚みもCBCTを用いて評価しています。
1年間で増加した頬側軟組織の厚みは、
即時STA群
+0.317mm
3か月後STA群
+0.841mm
でした。
3か月後STA群の方が大きく増えているように見えますが、こちらも統計学的な有意差はありませんでした(p=0.142)。
著者らは、3か月後であれば実際に生じた軟組織の変化を確認したうえで移植量を決められるため、やや厚いCTGが使用された可能性について考察しています。
ただし、今回の研究では実際の移植片の厚みを測定していません。
そのため、「3か月待った方が歯ぐきが厚くなる」と結論づけることはできません。

結果④ 歯ぐきの減少を防げた割合は82% vs 75%
研究では、
インプラントショルダーから1mm根尖側で、頬側軟組織が術前より減少していない
場合を「successful regeneration」と定義しています。
その割合は、
- 即時STA群:82%
- 3か月後STA群:75%
でした。
こちらも有意差はありませんでした(p=1.000)。
つまり、適切な症例を選択し、
即時インプラント+抜歯窩への骨補填+軟組織増大術
を組み合わせることで、多くの症例で頬側軟組織のボリュームを維持できていたことになります。

結果⑤ 辺縁骨吸収は即時STA群がわずかに少なかった
興味深い結果もありました。
1年後のインプラント周囲の**辺縁骨吸収(Marginal Bone Loss:MBL)**は、
即時STA群
中央値 0.00mm
3か月後STA群
中央値 −0.38mm
でした。
この項目では、即時STA群の方が有意に骨吸収が少ない結果となりました(p=0.028)。
著者らは、その理由のひとつとして、3か月後STA群では2回目の手術時に、
仮歯を一度外して再装着したこと
や、
インプラント周囲粘膜へ再度外科的侵襲が加わったこと
などが影響した可能性を挙げています。
ただし、この辺縁骨吸収は今回の研究の主要評価項目ではありません。
また、この研究は主に頬側骨吸収の差を検出するためにサンプルサイズが設定されているため、この結果だけから「CTGは必ず同時にした方がよい」とまでは言えません。

ではCTGは同時に行った方がよい?
今回の研究から重要なのは、
「絶対に同時がよい」「絶対に3か月後がよい」という結果ではなかった
ということです。
研究の主要評価項目である頬側骨の吸収量には、有意な差がありませんでした。
そのため著者らも、CTGを行うタイミングについては臨床的な状況に応じて選択できるとしています。
例えば、
審美性が特に重要で、最初からCTGが必要と判断できる場合
インプラント埋入と同時に行えば、手術回数を1回にまとめることができます。
一方で、
歯ぐきが非常に薄く、抜歯時に安全にポーチ形成するのが難しい場合
あるいは、
治癒後に実際の組織変化を確認してから必要性を判断したい場合
には、3か月後にCTGを行う方法も選択肢になります。
著者らも、審美性の高い症例では即時STAを選択できる一方、頬側軟組織が薄い場合などには待時STAをバックアップとして検討できると述べています。
この研究を読むうえで重要な注意点
今回の結果を、すべての即時インプラントにそのまま当てはめることはできません。
特に重要なのが、研究対象となった症例の条件です。
対象となったのは、
- 頬側骨が残っている
- 比較的頬側骨が厚い症例が多い
- 喫煙者を除外
- 口腔清掃状態が良好
- 未治療の歯周病がない
という、比較的条件の整った患者さんです。
実際に著者らも、
今回の結果は「頬側骨が完全に残っており、主に厚い頬側骨を有する症例」に限定される
と明記しています。
例えば、
- 頬側骨がすでに欠損している
- 頬側骨が非常に薄い
- 歯肉が非常に薄い
- 感染が強い
- インプラントの初期固定が得られない
といった症例では、治療方法やタイミングを別に考える必要があります。
即時インプラントでは「いつCTGするか」だけでなく症例選択が重要
今回の論文からは、
適切に症例を選択した即時インプラントでは、CTGをインプラントと同時に行っても、3か月後に行っても、1年後の頬側骨の変化には大きな違いがなかった
ことが示されました。
これは臨床的にはとても興味深い結果です。
一方で、だからといって、
「即時インプラントならどんな症例でもCTGをすれば大丈夫」
ということではありません。
重要なのは、
抜歯前の骨の状態、頬側骨の厚み、歯ぐきの厚み、インプラントの埋入位置、初期固定、審美的な要求などを総合的に評価すること
です。
特に前歯部のインプラントでは、インプラントが骨と結合するだけでなく、数年後も歯ぐきのラインやボリュームが安定していることが治療結果を大きく左右します。
まとめ
今回の研究では、上顎の即時インプラントにおける軟組織増大術について、
インプラントと同時にCTGを行う方法
と
インプラント埋入3か月後にCTGを行う方法
が比較されました。
主な結果は、
- 頬側骨の水平的吸収
0.553mm vs 0.898mm → 有意差なし - 垂直的頬側骨吸収
1.136mm vs 0.877mm → 有意差なし - 頬側軟組織厚の増加
+0.317mm vs +0.841mm → 有意差なし - 軟組織を維持できた割合
82% vs 75% → 有意差なし - 辺縁骨吸収
0.00mm vs 0.38mm → 即時STA群がわずかに有利
という結果でした。
したがって、頬側骨が保たれた適切な症例では、CTGのタイミングそのものが1年後の頬側骨吸収に大きな影響を与えるとは言えないというのが、この研究の結論です。
治療回数を少なくしたい場合には同時に行う方法が考えられますし、組織が薄い場合や治癒後の状態を見て判断したい場合には、後から行う方法も選択肢になります。
大切なのは「いつ移植するか」だけではなく、一人ひとりの骨・歯ぐきの状態を診査し、その症例に適した治療計画を立てることです。
西長住まつなが歯科では、CTなどを用いて骨の状態を確認しながら、インプラント治療の適応や治療方法について検討しています。
福岡市南区の西長住・桧原・樋井川・長住周辺で、インプラント治療について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献
Cosyn J, Struys T, Van Hove PJ, De Buyser S, De Bruyckere T.
A Randomized Controlled Trial on the Timing of Soft-Tissue Augmentation in Immediate Implant Placement: Hard-Tissue Changes and Clinical Outcome. -
ブログ2026.09.01
インプラント周囲炎は歯ぐきを切らずに治療できる?フラップレス治療の可能性
こんにちは。福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です。
インプラントは失った歯を補う有効な治療方法ですが、治療後に注意したいトラブルのひとつが「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎が進行すると、インプラント周囲の炎症だけでなく、その周囲を支えている骨が失われていきます。
進行したインプラント周囲炎では、歯ぐきを切開してインプラント表面を露出させ、汚染された表面を清掃する外科治療が必要になることがあります。
しかし、
「歯ぐきを大きく開かずに、低侵襲にインプラント周囲炎を治療できないか?」
という考え方も研究されています。
今回は、2024年に『Journal of Clinical Periodontology』に掲載された、インプラント周囲炎に対するフラップレスの低侵襲治療についての研究をご紹介します。
インプラント周囲炎とは?
インプラントの周囲にも天然歯と同じように細菌性プラークが付着します。
炎症がインプラント周囲の粘膜にとどまっている状態はインプラント周囲粘膜炎と呼ばれますが、炎症がさらに進行してインプラントを支える骨の喪失を伴うようになると、インプラント周囲炎と呼ばれます。
今回の研究では、PD(歯周ポケットに相当する深さ)6mm以上に加えて、プロービング時の出血または排膿があり、さらに進行性の骨吸収を認めるインプラントなどが対象となっています。
インプラント周囲炎は治療が難しい疾患のひとつであり、現在も「この方法なら必ず治る」という治療法が確立されているわけではありません。
今回の研究
研究では、
117名・338本のインプラント
が対象となりました。
平均年齢は約66歳で、治療後の経過観察期間は12〜60か月、平均18.9か月でした。
通常、インプラント周囲炎に対して外科治療を行う場合には、歯ぐきを切開してフラップを開き、インプラント表面を直接確認しながら清掃します。
一方、今回行われたのはフラップレスでインプラント表面へアクセスする低侵襲な方法です。
どのような治療を行った?
この研究の「フラップレス治療」は、単純に歯周ポケットの中を軽く清掃しただけではありません。
局所麻酔下で、
炎症性組織の掻爬
↓
超音波器具などによる清掃
↓
インプラント周囲粘膜を剥離・牽引してアクセスを確保
↓
エリスリトールパウダーによるエアポリッシング
↓
3%過酸化水素水による処理という治療が行われています。
また、清掃しにくい形態の被せ物については、必要に応じて取り外して形態修正も行われました。
実際に63.0%で上部構造を取り外し、58.3%では清掃しやすくするための上部構造の修正が行われています。
つまり、
「歯ぐきを切らない=簡単なクリーニング」
という治療ではない点は非常に重要です。

約54%で「疾患の改善」を達成
この研究で設定された治療成功の基準は、
- PD 5mm以下
- 出血部位が0〜1か所
- 排膿なし
- 0.5mmを超える骨吸収なし
という複数の条件を組み合わせたものでした。
その結果、
疾患の改善を達成したインプラント
54.4%
でした。
「54%しか治らない」と見ることもできますが、逆に言えば、インプラント周囲炎に対してこのような低侵襲な治療を行い、半数以上で厳しい複合基準を満たしたことになります。

深いポケットも大きく改善
平均PDは、
治療前:6.3mm
↓
治療後:3.5mmとなりました。
平均で2.8mmの減少です。
最終評価まで到達したインプラントでは、
PD 5mm以下
81.4%
となっています。

出血も大きく減少
インプラント周囲の炎症を見るうえで重要なのが、プロービング時の出血(BOP)です。
今回の研究では、
BOP
79.6% → 17.1%まで減少しました。
排膿についても、
5.3% → 0.5%
まで減少しています。
つまり、単にポケットが浅くなっただけではなく、インプラント周囲の炎症所見にも大きな改善が認められたことになります。

レントゲン上でも骨の改善がみられた
さらに興味深いのがレントゲン所見です。
平均的な辺縁骨レベルでは、
約1.2mmの改善
が認められました。
また、骨内欠損が存在したインプラントでは、欠損の深さが平均で、
2.4mm → 0.8mm
へ減少しています。
骨内欠損を認めた156本に限ると、
1mmを超える骨の改善:52.5%
2mmを超える骨の改善:30.1%でした。
ただし、これは後ろ向き研究であり、対照群を設定したRCTではありません。
そのため、「フラップレス治療によって骨が再生した」と断定することはできない点には注意が必要です。

すべてのインプラントが改善したわけではありません
ここも非常に重要です。
338本のうち、
13本(3.8%)は最終的に撤去
されました。
また、
30本(8.9%)では骨吸収が進行し、通常の外科治療が必要
となりました。
つまり、
「インプラント周囲炎は切らずに治せる」
と単純に結論づけることはできません。
一方で、最終的には111名・295本、つまり87.3%のインプラントでは、このフラップレス治療以外の追加外科治療を受けずに経過しています。
この点は、低侵襲治療を考えるうえで興味深い結果だと思います。

治療後のメインテナンスも重要
今回の研究では、治療後のSPIC(supportive peri-implant care:インプラントの支持療法・メインテナンス)への参加が、良好な治療結果と関連していました。
研究では治療後、
6週・12週
↓
その後は3か月ごと
↓
12か月以降はリスクに応じて3〜6か月ごとにメインテナンスが推奨されています。
インプラント周囲炎は、
「一度治療したら終わり」
ではありません。
治療後もプラークコントロールを維持し、定期的に状態を確認していくことが非常に重要だと考えられます。

歯周病の既往がある場合は注意
さらに今回の解析では、
歯周病の既往があること
と、
治療前のPDが深いこと
が、疾患改善を達成できないことと関連していました。
ただし、この研究では117名中111名(94.9%)に歯周病の既往があり、歯周病既往のない患者さんが非常に少ないため、この結果の解釈には注意が必要です。
それでも、天然歯の歯周病だけではなく、インプラント治療後も継続的に歯周組織・インプラント周囲組織を管理していくことが重要だと考えられます。
抗菌薬については慎重に考える必要があります
今回の研究では、アジスロマイシンやメトロニダゾールの使用が疾患改善と関連していました。
ただし、この結果だけから、
「インプラント周囲炎には抗菌薬を飲めばよい」
とはいえません。
そもそも今回の研究は抗菌薬の有無をランダムに割り付けたRCTではありません。
さらに論文中でも、アレルギーや薬剤耐性菌などの問題から、歯周病・インプラント周囲疾患に対する全身抗菌薬のルーチン使用は推奨されないと述べられています。
抗菌薬については、患者さんの状態や治療内容を踏まえて慎重に判断する必要があります。
今回の研究から分かること
今回の研究から、
インプラント周囲炎に対して、必ずしも最初から大きく歯ぐきを開く外科処置だけが選択肢とは限らない可能性
が示されました。
一方で、この研究は後ろ向きのケースシリーズであり、通常の外科治療と直接比較したランダム化比較試験ではありません。
したがって、
「フラップレス治療の方が通常の外科治療より優れている」
と結論づけることもできません。
重要なのは、
インプラント周囲炎の進行度
骨欠損の状態
インプラント表面へのアクセス
上部構造の形態
清掃性
歯周病の状態
治療後のメインテナンスなどを総合的に評価し、その状態に合った治療方法を選択することです。
まとめ
インプラント周囲炎は、一度発症すると治療が難しくなることがあります。
今回ご紹介した研究では、歯ぐきを大きく開かずにインプラント表面へアクセスする低侵襲な治療によって、54.4%で設定された疾患改善基準を達成し、平均PDも6.3mmから3.5mmへ改善しました。
しかし、すべての症例に適応できるわけではなく、追加の外科治療やインプラント撤去が必要になったケースもあります。
そして、インプラント周囲炎では治療そのものだけでなく、その後の継続的なメインテナンスも重要です。
西長住まつなが歯科では、インプラントだけを見るのではなく、残っている天然歯の歯周病の状態や清掃状態なども含めて、お口全体を確認することを大切にしています。
福岡市南区の西長住・桧原・樋井川・長住周辺で、
「インプラントの周りから血が出る」
「インプラントの周りの歯ぐきが腫れている」
「以前入れたインプラントが心配」
「インプラント周囲炎と言われた」など気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献
Carrillo de Albornoz A, Montero E, Alonso-Español A, Sanz M, Sanz-Sánchez I. Treatment of peri-implantitis with a flapless surgical access combined with implant surface decontamination and adjunctive systemic antibiotics: A retrospective case series study. Journal of Clinical Periodontology.
-
ブログ2026.08.31
【症例】古い白い詰め物の下にむし歯が再発|e.maxインレーで治療した症例
こんにちは。
福岡市南区西長住の「西長住まつなが歯科」です。今回は、過去に治療した白い詰め物(コンポジットレジン:CR)の周囲から、再びむし歯(二次う蝕)が生じていた症例をご紹介します。
「白い詰め物だから安心」というわけではなく、詰め物と歯との境目の状態によっては、その部分から再びむし歯が生じることがあります。
今回の症例では、むし歯を除去した後、e.maxインレーを用いて修復しました。
治療前|左下奥歯のCR周囲に二次う蝕
今回治療したのは、左下第二大臼歯(左下7番)です。
歯の遠心側には、過去にコンポジットレジン(CR)による修復が行われていました。

確認すると、CRは歯肉縁下まで充填されており、歯とCRとの境目(マージン)に不適合な部分が認められました。
そして、そのマージン部分から内部にかけて二次う蝕が生じていました。
二次う蝕とは、一度治療した歯の詰め物や被せ物の周囲から再び生じるむし歯のことです。
特に詰め物と歯との境目に段差や隙間などがあると、プラークが停滞しやすくなり、二次う蝕のリスクにつながることがあります。
レントゲンでも歯の状態を確認
治療前にはデンタルX線写真を撮影し、詰め物やその周囲、歯根などの状態を確認しました。

レントゲンで白く映っている詰め物の下に黒い影がみられます。
歯の神経に近いところまで虫歯が進んでいる状態ということが分かりました。
むし歯治療では、口腔内を直接確認するだけでなく、必要に応じてレントゲン検査を組み合わせながら診断していきます。
古いCRと二次う蝕を除去
まず、過去に充填されていたCRを除去します。
その後、内部に広がっていた感染歯質を確認しながら、むし歯を除去していきました。
今回のように、以前治療した詰め物の下でむし歯が進行している場合、表面から見える範囲だけでは実際の広がりが分からないことがあります。
古い修復物を除去して、初めて内部のむし歯の範囲が明確になることもあります。
むし歯を除去した後、残っている歯質の量や修復範囲などを考慮し、今回はe.maxを使用したセラミックインレーで修復することにしました。
e.maxインレーによるセラミック修復
e.maxは、歯科治療で使用されるセラミック材料の一つです。
天然歯に近い色調や透明感を再現しやすく、インレーやアンレー、クラウンなどさまざまな修復に使用されています。
セラミック治療というと「銀歯を白くする治療」というイメージを持たれることがありますが、当院では見た目だけで治療方法を決めるわけではありません。
むし歯の範囲、残っている健康な歯質の量、噛み合わせ、修復物の適合などを確認し、その歯に適した修復方法を検討することを大切にしています。
装着時にはラバーダム防湿を行いました
今回のe.maxインレーを装着する際には、ラバーダム防湿を行いました。
ラバーダムとは、治療する歯だけをゴム製のシートから露出させ、唾液やお口の中の湿気から隔離する方法です。
セラミックを歯に接着する際には、接着操作を行う環境が重要になります。
そのため、ラバーダム防湿によって唾液や湿気の影響をできるだけ抑えた状態をつくり、接着性レジンセメントを用いてe.maxインレーを装着しました。
治療後
こちらがe.maxインレー装着後の状態です。

周囲の歯との色調だけでなく、修復物と歯との境目や噛み合わせなどを確認して治療を終了しました。
治療後のデンタルX線写真でも状態を確認しています。

新しい詰め物と、歯の間に段差ができておらず、適合に問題ないことがわかりました。
セラミック治療では見た目の変化が注目されやすいですが、当院では見た目だけでなく、適合・接着・噛み合わせなども含めて治療することを大切にしています。
白い詰め物でも二次う蝕になることがあります
今回の症例で重要なのは、もともとの修復物も白いCRだったという点です。
「銀歯だからむし歯になる」
「白い材料ならむし歯にならない」という単純なものではありません。
どのような材料を使用していても、修復物と歯との境目の状態やプラークコントロール、噛み合わせなど、さまざまな要因によって二次う蝕が生じる可能性があります。
そのため、治療した歯についても定期的に状態を確認することが大切です。
今回の治療内容

治療部位
左下第二大臼歯治療内容
不適合なCRおよび二次う蝕を除去し、e.maxインレーで修復使用材料
e.max費用
49,500円(税込)来院回数
2回主なリスク・注意点
セラミックは強い噛みしめや衝撃などによって欠けたり、割れたりする可能性があります。また、治療のために歯を削る必要があります。※自由診療となります。
※治療方法や治療回数は、歯の状態によって異なります。
まとめ|以前治療した歯も定期的なチェックが大切です
一度むし歯を治療した歯でも、その後ずっとむし歯にならないわけではありません。
今回の症例では、左下第二大臼歯に以前充填されていたCRが歯肉縁下まで及んでおり、不適合となっていたマージン部分から二次う蝕が生じていました。
古いCRとむし歯を除去し、残っている歯質や修復範囲を確認したうえで、e.maxインレーによる修復を行いました。
また、装着時にはラバーダム防湿を行い、接着性レジンセメントを使用して装着しています。
「以前治療した詰め物が気になる」
「詰め物の周囲が黒くなっている」
「銀歯や古い詰め物を一度チェックしてほしい」という方もお気軽にご相談ください。
福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科には、西長住をはじめ、長住・桧原・樋井川など周辺地域からもご来院いただいています。
-
新着情報2026.06.25
🦷プレオルソの取り扱いを開始しました🦷
西長住まつなが歯科では、お子さま向けマウスピース型矯正装置「プレオルソ」の取り扱いを開始しました✨
プレオルソは、成長期のお子さま(目安:3〜12歳)を対象に、お口の状態に応じて使用を検討する装置です。
歯並びや咬み合わせだけでなく、お口の機能や習癖についても確認し、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案します。
当院では、装置の使用だけでなく、「あいうべ体操」などの口腔機能トレーニングも組み合わせながらサポートしていきます。
「子どもの歯並びが気になる」
「お口がぽかんと開いていることが多い」
「今のうちに相談してみたい」という方は、お気軽にご相談ください😊
※適応には個人差があり、診察・検査のうえでご案内いたします。
※詳しい内容はInstagramでもご紹介しています📱 -
新着情報2026.06.14
6月14日(日)、15日(月)は定休日のため休診となります🦷💤
ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします😊
なお、ネット予約は24時間受付しております📱✨
🦷「歯がしみる…」
🦷「歯が痛い…」
🦷「歯石とりを受けたい」
🦷「検診を受けたい」などございましたら、お気軽にご利用ください🌸
福岡市南区西長住
西長住まつなが歯科 🦷✨ -
新着情報2026.05.25
🌿✨【休診日のお知らせ】✨🌿
5月25日(月)は
定休日のため休診となります🦷💤ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします😊
なお、ネット予約は24時間受付しております📱✨
🦷「歯がしみる…」
🦷「歯が痛い…」
🦷「歯石とりを受けたい」
🦷「検診を受けたい」などございましたら、お気軽にご利用ください🌸
福岡市南区西長住
西長住まつなが歯科 🦷✨ -
新着情報2026.05.18
定休日📢【休診日のお知らせ】
いつも西長住まつなが歯科をご利用いただきありがとうございます😊
5月18日(月)は休診日となっております。
ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします🦷
なお、WEB予約は24時間受け付けております✨
お気軽にご利用ください。 -
新着情報2026.04.17
はじめまして🎉西長住まつなが歯科のご紹介
2026年4月14日、南区西長住にて「西長住まつなが歯科」を開院いたしました。
当院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。当院では、「安心して通い続けられる歯科医院」を目指し、地域の皆さまのお口の健康をサポートしてまいります。
歯科医院というと、「痛い」「怖い」といったイメージをお持ちの方も多いかと思います。
そのような不安を少しでも和らげられるよう、丁寧な説明と、できるだけ負担の少ない治療を心がけています。また、むし歯や歯周病の治療だけでなく、予防やメンテナンスにも力を入れ、長く健康な状態を維持できるようサポートしていきます。
小さなお子さまからご高齢の方まで、ご家族皆さまで安心して通っていただける医院づくりを大切にしています。
今後は、ブログやインスタグラムで歯に関する情報や、医院の取り組みなども発信していく予定です。
どうぞよろしくお願いいたします✨ぜひお気軽にフォローしていただけると嬉しいです🦷
-
新着情報2026.04.03
ホームページを公開いたしました
福岡市南区にて新規開院の【西長住まつなが歯科】です。本日、ホームページを公開いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
-
ブログ2026.09.04
インプラント周囲炎は「超音波」で見つけられる?健康なインプラントとの違いを調べた研究
こんにちは😊
福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です🦷インプラントは、失った歯を補う治療方法のひとつです。
しかし、インプラント治療後に注意したい病気として、
「インプラント周囲炎」
があります。
インプラント周囲炎では、インプラントの周囲に炎症が起こり、それに伴って周囲の骨が失われていくことがあります。
現在は、
- プロービングによるポケットの深さ
- プロービング時の出血
- 排膿の有無
- レントゲンで確認する骨の変化
などを組み合わせて診断します。
今回ご紹介する2024年の研究では、従来の検査を置き換えるものではなく、インプラント周囲炎の診断を補助する新しい方法として、
高周波超音波(HFUS:High-Frequency Ultrasonography)
が検討されました。
インプラント周囲炎とは?
健康なインプラント周囲では、歯ぐきに明らかな炎症がなく、インプラントを支える骨も安定しています。
今回の研究では、2017年の国際的な診断基準をもとに、
健康なインプラント
→ 発赤、プロービング時出血、腫脹、排膿がないもの
インプラント周囲炎
→ プロービング時出血があり、排膿を伴う場合または伴わない場合で、6mm以上のプロービングデプスと進行性のエックス線学的骨吸収が認められるもの
として分類されています。
今回の研究では、すでに明確なインプラント周囲炎がある症例と健康なインプラントを比較しています。
そのため、
「超音波によってインプラント周囲炎を早期発見できる」
ことを証明した研究ではありません。
健康とインプラント周囲炎の中間的な状態であるインプラント周囲粘膜炎は研究対象に含まれていません。
なぜ「超音波」で調べるの?
現在、インプラント周囲炎を診断するうえで、プロービングやレントゲン検査は非常に重要です。
一方で、それぞれの検査には評価できる範囲があります。
プロービングでは、
- ポケットの深さ
- 出血
- 排膿
などを確認できますが、歯ぐきの内部にある炎症組織そのものを直接見ることはできません。
また、一般的なデンタルエックス線写真は二次元画像であるため、近心・遠心方向の骨の状態は確認しやすい一方、頬側や舌側の骨の状態には評価上の限界があります。
そこで研究者らが注目したのが高周波超音波(HFUS)です。
HFUSは放射線を使用せず、インプラント周囲の軟組織や骨表面をリアルタイムに観察できる可能性があります。

今回の研究内容
今回の研究では、60人・60本のインプラントが調べられました。
内訳は、
健康なインプラント:30本
インプラント周囲炎:30本
です。
それぞれのインプラント周囲を高周波超音波で撮影し、
- 組織の明るさ(Echo Intensity:EI)
- 軟組織の厚み
- 頬側骨頂の位置
- 超音波画像上に現れる特徴的な領域
などを比較しました。
結果① インプラント周囲炎では特徴的な「暗い領域」がみられた
今回の研究で非常に興味深かったのが、インプラント周囲の軟組織の見え方です。
健康なインプラントでは、軟組織は超音波画像上で比較的均一な明るさとして描出されました。
一方、インプラント周囲炎では、
インプラントの近く、骨頂より上の軟組織の中に、境界の比較的明瞭な「暗い領域」
が確認されました。
研究ではこの領域を、
HSA(Hypoechoic Supracrestal Area:低エコー性骨縁上領域)
と呼んでいます。
そして今回の研究では、
インプラント周囲炎:30本すべてでHSAあり
健康なインプラント:30本すべてでHSAなし
という結果でした。

結果② HSAの有無による識別能力はAUC=1.0
研究では、HSAの有無によって健康なインプラントとインプラント周囲炎をどの程度区別できるかについてROC解析を行っています。
その結果、
HSAの有無:AUC=1.0
でした。
AUCは診断・識別能力を評価する指標のひとつで、1に近いほど高い識別能力を示します。
つまり、今回の研究対象に限れば、HSAの有無によって健康群30本とインプラント周囲炎群30本を完全に分けることができました。
ただし、この結果の解釈には注意が必要です。
今回の研究は、
健康な症例と、すでに明確なインプラント周囲炎を認める症例を比較した予備的研究
です。
両者の中間的な状態であるインプラント周囲粘膜炎は含まれていません。
そのため、
実際の診療でも同じような診断精度が得られるかどうかについては、今後さらに検証する必要があります。

結果③ インプラント周囲炎群では超音波画像がより暗く描出された
研究では、軟組織の明るさについても数値化しています。
この指標を、
Echo Intensity(EI:エコー強度)
といいます。
結果は、
健康なインプラント
122.87 ± 19.67 GLインプラント周囲炎
107.99 ± 24.71 GLで、インプラント周囲炎群の方が有意に低い値を示しました(p=0.023)。
つまり、
インプラント周囲炎群の軟組織は、健康群より超音波画像上で暗く描出される傾向が認められた
ということになります。
なお、この研究から、
「炎症が重症になるほどEIが低くなる」
というところまでは分かっていません。

EIだけで診断する精度は、それほど高くなかった
健康群とインプラント周囲炎群ではEIに統計学的な差がみられました。
しかし、
EIの数値だけで健康とインプラント周囲炎を区別する能力は十分に高いとはいえませんでした。
論文で検討されたEIのカットオフ値では、
感度:約60~70%
特異度:約63~73%
でした。
そのため研究者らも、EIの数値そのものより、
「HSAという特徴的な暗い領域が存在するかどうか」
の方が、診断マーカーとして有望である可能性を指摘しています。
なぜHSAは「暗く」見える?
では、なぜインプラント周囲炎ではHSAという暗い領域がみられたのでしょうか?
研究者らは、このHSAが、
インプラント周囲炎によって形成された病変や肉芽組織を反映している可能性
を考察しています。
病変部では健康な周囲組織とは組織構造が異なるため、超音波の反射が少なくなり、画像上では低エコー、つまり暗く描出される可能性があります。
ただし、今回の研究ではHSAを実際に採取して組織学的に確認したわけではありません。
そのため現時点では、
「HSA=インプラント周囲炎の炎症性病変そのもの」
と断定することはできません。
研究者らも、今後は組織学的な検証が必要としています。
HSAはどのくらいの大きさだった?
インプラント周囲炎で確認されたHSAは平均すると、
面積:4.25 ± 2.91mm²
上下方向への広がり:4.29 ± 1.48mm
でした。
また、インプラント周囲の軟組織領域全体に対してHSAが占める割合は、
37.86%
でした。
つまり、インプラント周囲炎では、病変を反映している可能性のある領域が超音波画像上で一定の範囲として描出されていました。
頬側の骨の状態にも大きな違いがみられた
超音波では、軟組織だけでなく骨表面の位置についても評価されています。
今回測定されたのが、
BBD(Buccal Bone Dehiscence:頬側骨裂開)
です。
これは、インプラントプラットフォームから頬側骨頂までの距離を測定したものです。
結果は、
健康なインプラント
0.25 ± 0.49mmインプラント周囲炎
4.30 ± 1.35mmでした。
つまりインプラント周囲炎群では、インプラントプラットフォームから頬側骨頂までの距離が大きく、頬側骨裂開の程度が大きかったことになります。
これは骨欠損全体の体積や骨内部の状態を評価した値ではありません。
あくまで、超音波画像上で確認できる頬側骨表面の位置を評価したものです。
軟組織の高さにも違いがあった
さらに、
STH(Supracrestal Tissue Height:骨頂上軟組織高径)
にも違いが認められました。
健康なインプラント
2.62 ± 0.86mmインプラント周囲炎
5.05 ± 1.56mmでした。
このようにHFUSでは、
頬側骨表面の位置だけでなく、その上に存在する軟組織の厚みや高さ、内部のエコー像などを同時に評価できる可能性
があります。
超音波だけでインプラント周囲炎を診断できる?
現時点では、
超音波だけでインプラント周囲炎を診断できると結論づけることはできません。
今回の研究は非常に興味深いものですが、あくまで予備的な研究です。
主な限界として、
- 各群30人という比較的小規模な研究
- 事前のサンプルサイズ計算が行われていない
- 健康群と明確なインプラント周囲炎群を比較している
- インプラント周囲粘膜炎が含まれていない
- HSAと実際の炎症性病変との組織学的な確認が行われていない
- 超音波装置が高価
- 画像評価にはトレーニングが必要
- 検査者を完全に盲検化できなかった
- 主に頬側を評価している
などが挙げられています。
したがって現段階では、
プロービングやレントゲンなど現在行われている検査を置き換えるものではなく、将来的に診断を補助する方法のひとつになる可能性がある
と考えるのが適切でしょう。
将来はAIと組み合わせる可能性も
今回の研究では、さらに将来的な可能性についても触れられています。
超音波画像から、
- インプラント
- 骨
- 軟組織
- HSA
などをコンピューターが自動的に認識できるようになれば、
AIによってインプラント周囲の状態を解析し、診断を補助できる可能性
があります。
もちろん、これはまだ将来の可能性についての話であり、実際に臨床で使用するためにはさらなる研究が必要です。
インプラントも「入れたら終わり」ではありません
今回の研究から興味深いのは、インプラント周囲炎では、
骨だけでなく、その周囲の軟組織にも画像上の違いがみられた
という点です。
将来的には、プロービングやレントゲン検査に加えて、超音波や画像解析などを組み合わせることで、今まで評価しにくかったインプラント周囲組織をより詳しく観察できるようになるかもしれません。
しかし現在の臨床で最も重要なのは、
定期的にインプラント周囲の状態を確認することです。
インプラント治療後も、
- プラークの付着
- 歯ぐきの炎症
- プロービングデプス
- プロービング時出血
- 排膿
- エックス線上の骨の変化
などを継続的に確認していくことが大切です。
まとめ
今回の研究では、健康なインプラント30本とインプラント周囲炎30本を高周波超音波で比較しました。
その結果、
インプラント周囲炎30本すべてでHSAと呼ばれる特徴的な暗い領域が確認され、健康な30本では認められませんでした。
今回の研究対象では、
HSAの有無によるAUCは1.0
でした。
また、軟組織のエコー強度は、
健康:122.87 GL
インプラント周囲炎:107.99 GL
と、インプラント周囲炎群で低い値を示しました。
ただし、この研究は健康な症例と明確なインプラント周囲炎症例を比較した小規模な予備的研究です。
そのため、
「超音波だけでインプラント周囲炎を診断できる」
あるいは、
「超音波によってインプラント周囲炎を早期発見できる」
とまでは、現時点ではいえません。
一方で、
インプラント周囲の軟組織や骨表面を、放射線を使用せずリアルタイムに画像化できる
という点は非常に興味深く、将来的には現在の検査を補助する診断方法のひとつになる可能性があります。
西長住まつなが歯科では、インプラント治療後のメインテナンスや、インプラント周囲の腫れ・出血などについてもご相談いただけます😊
気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください🦷✨
参考文献
Galarraga-Vinueza ME, Barootchi S, Mancini L, et al.
Echo-intensity characterization at implant sites and novel diagnostic ultrasonographic markers for peri-implantitis.
Journal of Clinical Periodontology. 2024 -
ブログ2026.09.04
歯周病の炎症は「うがい」でわかる?口腔内の好中球を利用した新しいスクリーニング法
こんにちは。福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です🦷
歯周病の検査というと、
「歯と歯ぐきの間に器具を入れて、歯周ポケットの深さを測る」
という検査をイメージされる方が多いと思います。
実際、歯周病を評価する際には、
- 歯周ポケットの深さ(PD)
- 歯ぐきからの出血(BOP)
- 歯を支える組織がどのくらい失われているか(CAL)
- レントゲンで確認する骨の状態
などを総合的に確認します。
今回ご紹介する2024年の『Journal of Clinical Periodontology』の研究では、これらとは少し違った方法として、口の中に存在する「好中球」の数を利用して、現在の歯周組織の炎症を簡便に評価できないかが検討されました。
好中球とは?
好中球は、私たちの体を細菌などから守っている免疫細胞のひとつです。
歯ぐきの周囲にも好中球は存在しており、歯周病原細菌などによって炎症が強くなると、より多くの好中球が口腔内へ移動してきます。
そのため、
歯周組織の炎症が強い
↓
口腔内に出てくる好中球が増える
↓
好中球の量を測れば、炎症の程度を推測できるのではないか?という考え方です。
今回の研究では、この口腔内好中球数をONC(Oral Neutrophil Count)として評価しています。
今回の研究では「試験紙」で炎症を評価
好中球そのものを正確に数えるには、通常は顕微鏡などの設備が必要です。
そこで今回使用されたのが、NEAストリップテストという簡便な検査方法です。
この検査では、口をゆすいだ液に試験紙を浸し、好中球に関連するミエロペルオキシダーゼ活性によって生じる色の変化を確認します。
色の濃さによって、
Negative → Low → Medium → High
の4段階に分類します。
検査自体に必要な術者の作業時間は4分未満とされており、歯科医院のチェアサイドで短時間に評価できる方法として検討されました。

研究は2段階で行われました
今回の研究は、多施設で行われた前向き研究です。
Phase 1
90名
口腔内好中球数と、
- BOP
- 歯周ポケット
- CAL
- 歯周炎の状態
などとの関係を調べました。
Phase 2
375名・4施設
アメリカ2施設、カナダ2施設で、実際に定期的な歯科受診をしている患者さんを対象として、NEAストリップが臨床でも利用できるかを評価しました。
結果① 歯ぐきからの出血が多いほど好中球も多かった
まず興味深い結果として、口腔内好中球数とBOP(歯ぐきからの出血)には関連が認められました。
Phase 1では、ONCとBOP%の間に
r=0.51
という中等度の相関が認められています。
つまり、
歯ぐきの炎症が広い範囲に存在する人ほど、口腔内に出てくる好中球も多くなる
という傾向が確認されました。

結果② 深い歯周ポケットがある人ではONCが高くなる傾向
研究では、
5mm以上の歯周ポケット(PD≧5mm)
や、
5mm以上のアタッチメントロス(CAL≧5mm)
が存在する患者さんについても調べています。
ONCが低い場合には、5mm以上の深いポケットが存在しない可能性を比較的高い精度で示すことができました。
一方で、ONCが高かったからといって、必ず5mm以上のポケットが存在するわけではありませんでした。
つまり、この方法は
「歯周病を確定診断する検査」ではなく、「詳しく調べた方がよい人を見つけるスクリーニング」
として利用する方が適していると考えられます。
ここは非常に重要なポイントです。
結果③ 試験紙は口腔内好中球の多い・少ないを比較的正確に判別できた
375名を対象とした多施設試験では、NEAストリップによる「高ONC」の判別性能は、
感度:80%
特異度:82.5%
陽性的中率:88%
陰性的中率:71%
AUC:0.89という結果でした。
さらに、全体の80.5%が正しいONCカテゴリーに分類されました。
AUCは、検査が対象をどの程度うまく見分けられるかを表す指標のひとつです。
一般的には1に近いほど判別能力が高いため、AUC 0.89という結果は、この検査が口腔内好中球の高い人と低い人を区別する能力を持っていたことを示します。

結果④ 炎症が強いほど試験紙の色も強くなる
定期受診患者375名を調べたPhase 2では、
Negative・Low
と判定されたグループでは、
- ONC:5.0×10⁴/mL未満
- 平均BOP:10%未満
である傾向がみられました。
一方、
Medium・High
では、
- ONC:5.0×10⁴/mL以上
- BOP:10%以上
となり、より強い歯肉炎症を示す傾向が認められました。
つまり、
試験紙の色が濃くなるほど、口腔内の炎症も強い可能性がある
という非常に視覚的にわかりやすい検査になっています。

結果⑤ 歯周病治療によって好中球も減少した
この研究で特に興味深いのが、治療前後の変化です。
Phase 1のうち69名について、スケーリング・ルートプレーニングなどの非外科的歯周治療後、2週間で再評価しました。
BOPが5%以上減少した患者さんを「Responder」とすると、このグループでは、
BOPが減少するとともに、ONCも有意に減少
していました。
さらにResponderの62%では、NEAストリップの色も治療前より薄くなっていました。
反対に、BOPが改善しなかった患者さんでは、ONCにも明らかな減少は認められませんでした。
つまりONCは、
「歯周病があるかどうか」だけではなく、「現在どのくらい炎症が起こっているか」「治療によって炎症が改善したか」
を見る指標になる可能性があります。

「これまでに起こった破壊」と「現在の炎症」は少し違います
ここも今回の論文で大切なところです。
歯周ポケットやCAL、レントゲンで確認する骨吸収などは、現在までに歯周組織がどの程度ダメージを受けてきたかを評価するうえで非常に重要です。
一方、ONCが捉えようとしているのは、
「今、どの程度炎症が起こっているのか」
という側面です。
そのため、ONCだけで歯周病の診断や重症度をすべて判断するものではありません。
むしろ、
従来の歯周病検査 + 炎症を反映するバイオマーカー
という形で組み合わせることで、将来的にはより多面的に歯周組織を評価できる可能性があります。
痛みのない簡便な検査だったこともポイント
375名を対象とした多施設試験では、検査による不快感を訴えた患者さんは0名でした。
また、検査を実施した術者からも、試料の取り扱いや結果の判定などについて高い使いやすさが報告されています。
うがい液を利用して短時間で炎症を評価できるため、将来的には歯科医院だけではなく、より幅広い場所での歯周病スクリーニングへの応用も期待されています。
ただし、この検査だけで「歯周病」と診断できるわけではありません
今回の結果は非常に興味深いものですが、注意点もあります。
研究自体は主に検査精度を評価するものであり、長期間にわたってONCが高い患者さんほど歯周病が進行するのかまでは確認されていません。
また、医学的にリスクのある患者さんの一部は研究から除外されています。
そのため、
ONCが将来の歯周病進行を予測できるのか
については、今後さらに長期間の研究が必要です。
そして、試験紙が陽性だったとしても、それだけで歯周病と診断することはできません。
最終的には、
歯周ポケット・BOP・CAL・レントゲン・プラークの状態などを含めた歯科医師による診査が必要
という点は変わりません。
今回の研究からわかること
今回の研究から、
口腔内好中球は歯周組織の炎症状態を反映するバイオマーカーとして利用できる可能性があり、それを簡便な試験紙によって評価できる可能性が示されました。
特に興味深いのは、単に歯周病のスクリーニングに利用できる可能性だけではなく、歯周病治療によって炎症が改善するとONCも低下したという点です。
将来的には、
検査 → 治療 → 炎症の改善を再評価
という流れを、より患者さんにもわかりやすく「見える化」できる検査になるかもしれません。
一方で、現時点では従来の歯周病検査に取って代わるものではなく、あくまでスクリーニングや炎症評価を補助する方法として考える必要があります。
著者らも、NEAストリップは非侵襲的に歯周組織の炎症を評価する有望な方法であり、健康な歯周組織の確認や治療効果の評価にも応用できる可能性があると結論づけています。
西長住まつなが歯科では歯周病の状態を丁寧に確認しています
歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないまま進行することがあります。
「歯ぐきから血が出る」
「口臭が気になる」
「歯ぐきが下がってきた」
「歯が少し動く気がする」
「しばらく歯科検診を受けていない」という方は、一度歯周病の検査を受けてみることをおすすめします。
西長住まつなが歯科では、歯周ポケットや出血、レントゲンなどを確認し、お口の状態に合わせて歯周病治療や定期的なメインテナンスをご提案しています。
西長住・桧原・樋井川・長住周辺で歯周病や歯ぐきの症状が気になる方は、お気軽にご相談ください🦷✨
※今回ご紹介したNEAストリップに関する研究内容は、当院で同検査を実施していることを示すものではありません。
参考文献
Elebyary O, Sun C, Batistella EA, et al.
Utilizing Oral Neutrophil Counts as an Indicator of Oral Inflammation Associated With Periodontal Disease: A Blinded Multicentre Study. -
ブログ2026.09.03
歯医者がおすすめする歯みがき粉3選|むし歯・歯周病・知覚過敏のお悩み別にご紹介
こんにちは😊
福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です🦷✨ドラッグストアや歯科医院には、たくさんの種類の歯みがき粉が並んでいます。
「どれを選べばいいのかわからない」
「値段が違うけど、何が違うの?」
「むし歯予防ならどれ?」
「歯周病や知覚過敏には?」と迷われる方も多いのではないでしょうか。
歯みがき粉は毎日使うものだからこそ、ご自身のお口の状態や目的に合わせて選ぶことが大切です。
今回は、当院で取り扱っている歯みがき粉の中から、患者さまにもおすすめすることの多い3種類をご紹介します。

今回ご紹介するのはこちらです。
① システマ SP-Tジェル
② クリンプロ歯磨きペースト F1450
③ メルサージュ ヒスケアそれぞれ得意とする分野が異なりますので、順番に見ていきましょう。
① 歯周病予防を重視したい方に「システマ SP-Tジェル」
最初にご紹介するのは、システマ SP-Tジェルです。
特に、歯ぐきの腫れや出血などが気になる方や、歯周病予防を意識したい方におすすめしやすい歯みがき剤です。
SP-Tジェルでは、歯周病予防に対して大きく3つの方向からアプローチします。
1.細菌へのアプローチ
歯周病の原因となる細菌への対策を行い、歯周病予防をサポートします。
2.細菌の増殖を抑える
細菌が増えにくい口腔内環境を保つことも、歯周病予防では重要です。
歯みがきは「その場で汚れを落とす」だけではなく、毎日継続して細菌が増えにくい環境をつくっていくことが大切です。
3.歯ぐきの健康をサポート
歯ぐきの腫れや出血が気になる方にも使いやすい設計になっています。
また、1450ppmの高濃度フッ素が配合されているため、歯周病だけでなくむし歯予防も同時に考えることができます。
粘性のあるジェルタイプで、歯や歯ぐきに成分をとどめやすいことも特徴です。
さらに、研磨剤を含まないため、歯や歯ぐきをやさしく磨きたい方にも使いやすい歯みがき剤です。
こんな方におすすめ
- 歯周病を予防したい
- 歯ぐきから血が出ることがある
- 歯ぐきの腫れが気になる
- 歯周病治療後のセルフケアをしっかり行いたい
- むし歯予防も同時に行いたい
という方に向いています。
② むし歯予防を重視するなら「クリンプロ歯磨きペースト F1450」
続いてご紹介するのが、クリンプロ歯磨きペースト F1450です。
こちらは特に、むし歯予防を重視したい方におすすめしています。
特徴は、
フッ素+リン酸三カルシウム(TCP)
を組み合わせていることです。
フッ素はむし歯予防の基本
フッ素には、歯をむし歯になりにくくする働きがあります。
むし歯は、お口の中の細菌が糖を利用して酸をつくり、その酸によって歯からミネラルが失われることで進行します。
フッ素は、こうした酸の影響から歯を守り、歯の再石灰化をサポートするため、毎日のむし歯予防では非常に重要です。
クリンプロF1450には、名称の通り1450ppmのフッ素が配合されています。
TCPとは?
TCPはリン酸三カルシウムのことです。
カルシウムやリンは歯を構成する重要な成分ですが、フッ素とカルシウムをそのまま一緒に配合すると、結合して働きにくくなる場合があります。
クリンプロでは、TCPを特殊な方法でコーティングすることで、歯みがき中に唾液と触れたときにカルシウムが働く仕組みとなっています。
そのため、
フッ素によるむし歯予防
と
カルシウム・リンによる歯の再石灰化のサポート
を組み合わせて考えることができます。
こんな方におすすめ
- むし歯になりやすい
- 過去に何度もむし歯治療を受けている
- 詰め物や被せ物が多い
- むし歯予防をしっかり行いたい
- 高濃度フッ素配合の歯みがき粉を使いたい
といった方におすすめしやすい歯みがき剤です。
③ 歯がしみる方に「メルサージュ ヒスケア」
3つ目は、メルサージュ ヒスケアです。
こちらは、
「冷たいものを飲むと歯がキーンとする」
「歯ブラシが当たるとしみる」といった、知覚過敏が気になる方におすすめすることの多い歯みがき剤です。
知覚過敏へのアプローチには大きく2つあります。
① 神経への刺激をブロック
メルサージュ ヒスケアには、硝酸カリウムが配合されています。
硝酸カリウムは、冷たいものなどの刺激が歯の神経へ伝わるのを抑え、知覚過敏による「キーン」とした症状を和らげる働きをサポートします。
② 刺激が伝わる通り道を封鎖
知覚過敏では、歯の内部にある細かな管である象牙細管を通して刺激が神経へ伝わります。
メルサージュ ヒスケアに含まれる乳酸アルミニウムは、この象牙細管への刺激を抑えることで、しみる症状の予防をサポートします。
さらに、
1450ppmの高濃度フッ素
も配合されているため、知覚過敏対策をしながらむし歯予防も行うことができます。
こんな方におすすめ
- 冷たいものがしみる
- 歯ブラシを当てるとしみる
- 歯ぐきが下がって根元がしみる
- ホワイトニング後にしみやすい
- 知覚過敏対策とむし歯予防を両立したい
という方に向いています。
3種類を簡単に比較すると?
歯みがき粉 特におすすめしたい目的 システマ SP-Tジェル 歯周病・歯ぐきのケア クリンプロ F1450 むし歯予防 メルサージュ ヒスケア 知覚過敏・歯がしみる症状 もちろん、これはあくまで大まかな分類です。
例えば、
「歯周病も気になるけど、むし歯にもなりやすい」
という方もいらっしゃいます。
その場合には、現在のお口の状態や治療歴、歯ぐきの状態、むし歯のリスクなどを確認しながら選んでいきます。
歯みがき粉だけでむし歯や歯周病を防げるわけではありません
ここも大切なポイントです。
どんなに良い歯みがき粉を使っていても、歯みがき粉だけでむし歯や歯周病を完全に防ぐことはできません。
歯ブラシを正しく当ててプラークを落とすことに加えて、
- デンタルフロス
- 歯間ブラシ
- 食生活
- 定期的な歯科検診
- 歯科医院でのクリーニング
などを組み合わせていくことが重要です。
歯みがき粉は、そうした毎日のセルフケアをより効果的に行うためのサポートアイテムと考えていただくとよいでしょう。
「何を使うか」だけでなく「自分に合っているか」が大切
歯みがき粉を選ぶときに、
「一番高いものを選べばいい」
「歯医者で売っているものなら何でもいい」
というわけではありません。
例えば、
歯周病リスクが高い方
と
むし歯リスクが高い方
では、優先したい成分が異なることがあります。
また、同じ「歯がしみる」という症状でも、知覚過敏ではなく、
- むし歯
- 歯のひび
- 詰め物の不具合
- 歯周病による歯根露出
などが原因の場合もあります。
そのため、症状が続いている場合には、歯みがき粉だけで様子を見るのではなく、歯科医院で一度確認することをおすすめします。
当院でも取り扱っています
今回ご紹介した、
システマ SP-Tジェル
クリンプロ歯磨きペースト F1450
メルサージュ ヒスケアは、当院でも取り扱っています🪥✨
「自分の場合はどれがいい?」
「家族で同じものを使って大丈夫?」
「むし歯になりやすいので何を選べばいい?」など、気になることがございましたら、ご来院の際にお気軽にスタッフへお声がけください😊
お口の状態を確認しながら、患者さまに合ったセルフケア用品をご提案します。
まとめ|目的に合わせて歯みがき粉を選びましょう
今回ご紹介した3種類には、それぞれ特徴があります。
歯周病・歯ぐきのケアなら
→ システマ SP-Tジェルむし歯予防を重視するなら
→ クリンプロ歯磨きペースト F1450歯がしみる・知覚過敏が気になるなら
→ メルサージュ ヒスケアというのが、ひとつの選び方です。
毎日使う歯みがき粉だからこそ、なんとなく選ぶのではなく、ご自身のお口に合ったものを選ぶことが大切です。
西長住まつなが歯科では、治療だけでなく、歯ブラシや歯みがき粉など毎日のセルフケアについてもご相談いただけます🦷✨
福岡市南区の西長住・桧原・樋井川・長住周辺で、
「自分に合った歯みがき粉を知りたい」
「むし歯や歯周病を予防したい」
「歯がしみるのが気になる」という方は、お気軽にご相談ください😊
📍マルキョウ桧原店前
🚗駐車場3台完備
📱WEB予約24時間受付中 -
ブログ2026.09.02
即時インプラントの歯ぐきの移植は「同時」と「3か月後」どちらがいい?|2024年のランダム化比較試験から
インプラント治療では、インプラントそのものが骨と結合することはもちろん重要ですが、特に前歯部では、
- 歯ぐきが下がらないこと
- 歯ぐきに十分な厚みがあること
- 頬側の骨や歯ぐきの形態が長期的に安定すること
も非常に重要です。
抜歯と同時にインプラントを埋入する「即時インプラント」では、治療期間や手術回数を減らせる可能性がある一方、抜歯後には骨や歯ぐきの形が変化します。
その変化をできるだけ抑える目的で行われる方法のひとつが、結合組織移植(CTG:Connective Tissue Graft)などによる軟組織増大術(STA)です。
では、この歯ぐきの移植は、
インプラントを埋入するときに同時に行った方がよいのでしょうか?
それとも、
いったん治癒を待って、数か月後に行ってもよいのでしょうか?
今回は、この疑問について検討した2024年のランダム化比較試験をご紹介します。
即時インプラントでは「頬側の歯ぐき」の安定が重要
抜歯をすると、その後に歯を支えていた骨は少しずつリモデリングを起こします。
即時インプラントを行ったからといって、この抜歯後の骨の変化を完全に防ぐことはできません。
特に問題になりやすいのが、頬側の骨と歯ぐきの変化です。
過去の研究では、即時インプラント後に頬側軟組織の水平的な変化や、前歯部の歯肉退縮が生じることが報告されています。
そのため現在では、
抜歯窩への骨補填(socket grafting)
や
CTGなどを用いた軟組織増大術
を組み合わせることで、骨や歯ぐきの形態をできるだけ保つ方法が検討されています。
この論文のIntroductionでも、過去のシステマティックレビューをもとに、軟組織増大術を併用すると、即時インプラント単独と比較して歯ぐきの退縮が少なく、頬側軟組織も厚くなる傾向が示されています。
CTGはインプラントと同時に行うべき?
ここでひとつ疑問が生まれます。
CTGをするのであれば、
① インプラント埋入と同時に行う
のか、
② インプラント埋入後、治癒してから行う
のか、どちらがよいのでしょうか。
同時に行えば、手術を1回にまとめられるという大きなメリットがあります。
一方、抜歯直後は頬側の粘膜が薄く、CTGを入れるための「ポーチ」を形成する際に粘膜を傷つける可能性があります。
また、粘膜と骨膜の間を操作することで、頬側骨への血流に影響する可能性も考えられます。
逆に3か月程度待てば、軟組織がある程度厚くなっているため、CTGを行いやすくなる可能性があります。
そこで今回の研究では、
CTGをインプラントと同時に行った場合と、3か月後に行った場合で、頬側の骨や歯ぐきに違いが出るのか
が検討されました。
研究方法
今回の研究は、Cosynらによって行われた**ランダム化比較試験(RCT)**です。
対象となったのは、上顎前歯〜小臼歯部に抜歯が必要な歯があり、頬側骨が保たれている患者40名でした。
患者さんは20名ずつ、ランダムに2群に分けられました。
即時STA群(ISTA)
抜歯
↓
即時インプラント埋入
↓
抜歯窩への骨補填
↓
同じ日にCTG待時STA群(DSTA)
抜歯
↓
即時インプラント埋入
↓
抜歯窩への骨補填
↓
3か月後にCTG両群ともサージカルガイドを使用してインプラントを埋入し、仮歯による即時修復も行われています。

結果① 頬側の骨吸収には大きな差がなかった
まず研究の主要評価項目である、頬側骨の水平的な変化です。
インプラントショルダーから1mm根尖側での頬側骨吸収量は、
- 即時STA群:0.553mm
- 3か月後STA群:0.898mm
でした。
数字だけを見ると即時STA群の方が骨吸収が少なく見えますが、統計学的な有意差はありませんでした(p=0.363)。
さらに、インプラントショルダーから3mm・5mm根尖側でも有意差は認められませんでした。
測定位置 即時STA 3か月後STA 有意差 −1mm 0.553mm 0.898mm なし −3mm 0.462mm 0.646mm なし −5mm 0.395mm 0.805mm なし つまり今回の条件では、
CTGをインプラント埋入時に行っても、3か月後に行っても、1年後の頬側骨の水平的吸収には明確な差が認められなかった
という結果でした。

結果② 垂直的な頬側骨吸収にも差はなかった
次に、頬側骨の垂直的な変化です。
平均的な垂直性骨吸収量は、
- 即時STA群:1.136mm
- 3か月後STA群:0.877mm
でした。
こちらは逆に3か月後STA群の方が少ない数値でしたが、統計学的な有意差はありませんでした(p=0.338)。
つまり、水平的な骨変化だけでなく、垂直的な骨変化についてもCTGのタイミングによる明確な差は確認されませんでした。
結果③ 歯ぐきの厚みは両群とも増加
今回の研究では、頬側の軟組織の厚みもCBCTを用いて評価しています。
1年間で増加した頬側軟組織の厚みは、
即時STA群
+0.317mm
3か月後STA群
+0.841mm
でした。
3か月後STA群の方が大きく増えているように見えますが、こちらも統計学的な有意差はありませんでした(p=0.142)。
著者らは、3か月後であれば実際に生じた軟組織の変化を確認したうえで移植量を決められるため、やや厚いCTGが使用された可能性について考察しています。
ただし、今回の研究では実際の移植片の厚みを測定していません。
そのため、「3か月待った方が歯ぐきが厚くなる」と結論づけることはできません。

結果④ 歯ぐきの減少を防げた割合は82% vs 75%
研究では、
インプラントショルダーから1mm根尖側で、頬側軟組織が術前より減少していない
場合を「successful regeneration」と定義しています。
その割合は、
- 即時STA群:82%
- 3か月後STA群:75%
でした。
こちらも有意差はありませんでした(p=1.000)。
つまり、適切な症例を選択し、
即時インプラント+抜歯窩への骨補填+軟組織増大術
を組み合わせることで、多くの症例で頬側軟組織のボリュームを維持できていたことになります。

結果⑤ 辺縁骨吸収は即時STA群がわずかに少なかった
興味深い結果もありました。
1年後のインプラント周囲の**辺縁骨吸収(Marginal Bone Loss:MBL)**は、
即時STA群
中央値 0.00mm
3か月後STA群
中央値 −0.38mm
でした。
この項目では、即時STA群の方が有意に骨吸収が少ない結果となりました(p=0.028)。
著者らは、その理由のひとつとして、3か月後STA群では2回目の手術時に、
仮歯を一度外して再装着したこと
や、
インプラント周囲粘膜へ再度外科的侵襲が加わったこと
などが影響した可能性を挙げています。
ただし、この辺縁骨吸収は今回の研究の主要評価項目ではありません。
また、この研究は主に頬側骨吸収の差を検出するためにサンプルサイズが設定されているため、この結果だけから「CTGは必ず同時にした方がよい」とまでは言えません。

ではCTGは同時に行った方がよい?
今回の研究から重要なのは、
「絶対に同時がよい」「絶対に3か月後がよい」という結果ではなかった
ということです。
研究の主要評価項目である頬側骨の吸収量には、有意な差がありませんでした。
そのため著者らも、CTGを行うタイミングについては臨床的な状況に応じて選択できるとしています。
例えば、
審美性が特に重要で、最初からCTGが必要と判断できる場合
インプラント埋入と同時に行えば、手術回数を1回にまとめることができます。
一方で、
歯ぐきが非常に薄く、抜歯時に安全にポーチ形成するのが難しい場合
あるいは、
治癒後に実際の組織変化を確認してから必要性を判断したい場合
には、3か月後にCTGを行う方法も選択肢になります。
著者らも、審美性の高い症例では即時STAを選択できる一方、頬側軟組織が薄い場合などには待時STAをバックアップとして検討できると述べています。
この研究を読むうえで重要な注意点
今回の結果を、すべての即時インプラントにそのまま当てはめることはできません。
特に重要なのが、研究対象となった症例の条件です。
対象となったのは、
- 頬側骨が残っている
- 比較的頬側骨が厚い症例が多い
- 喫煙者を除外
- 口腔清掃状態が良好
- 未治療の歯周病がない
という、比較的条件の整った患者さんです。
実際に著者らも、
今回の結果は「頬側骨が完全に残っており、主に厚い頬側骨を有する症例」に限定される
と明記しています。
例えば、
- 頬側骨がすでに欠損している
- 頬側骨が非常に薄い
- 歯肉が非常に薄い
- 感染が強い
- インプラントの初期固定が得られない
といった症例では、治療方法やタイミングを別に考える必要があります。
即時インプラントでは「いつCTGするか」だけでなく症例選択が重要
今回の論文からは、
適切に症例を選択した即時インプラントでは、CTGをインプラントと同時に行っても、3か月後に行っても、1年後の頬側骨の変化には大きな違いがなかった
ことが示されました。
これは臨床的にはとても興味深い結果です。
一方で、だからといって、
「即時インプラントならどんな症例でもCTGをすれば大丈夫」
ということではありません。
重要なのは、
抜歯前の骨の状態、頬側骨の厚み、歯ぐきの厚み、インプラントの埋入位置、初期固定、審美的な要求などを総合的に評価すること
です。
特に前歯部のインプラントでは、インプラントが骨と結合するだけでなく、数年後も歯ぐきのラインやボリュームが安定していることが治療結果を大きく左右します。
まとめ
今回の研究では、上顎の即時インプラントにおける軟組織増大術について、
インプラントと同時にCTGを行う方法
と
インプラント埋入3か月後にCTGを行う方法
が比較されました。
主な結果は、
- 頬側骨の水平的吸収
0.553mm vs 0.898mm → 有意差なし - 垂直的頬側骨吸収
1.136mm vs 0.877mm → 有意差なし - 頬側軟組織厚の増加
+0.317mm vs +0.841mm → 有意差なし - 軟組織を維持できた割合
82% vs 75% → 有意差なし - 辺縁骨吸収
0.00mm vs 0.38mm → 即時STA群がわずかに有利
という結果でした。
したがって、頬側骨が保たれた適切な症例では、CTGのタイミングそのものが1年後の頬側骨吸収に大きな影響を与えるとは言えないというのが、この研究の結論です。
治療回数を少なくしたい場合には同時に行う方法が考えられますし、組織が薄い場合や治癒後の状態を見て判断したい場合には、後から行う方法も選択肢になります。
大切なのは「いつ移植するか」だけではなく、一人ひとりの骨・歯ぐきの状態を診査し、その症例に適した治療計画を立てることです。
西長住まつなが歯科では、CTなどを用いて骨の状態を確認しながら、インプラント治療の適応や治療方法について検討しています。
福岡市南区の西長住・桧原・樋井川・長住周辺で、インプラント治療について気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献
Cosyn J, Struys T, Van Hove PJ, De Buyser S, De Bruyckere T.
A Randomized Controlled Trial on the Timing of Soft-Tissue Augmentation in Immediate Implant Placement: Hard-Tissue Changes and Clinical Outcome. -
ブログ2026.09.01
インプラント周囲炎は歯ぐきを切らずに治療できる?フラップレス治療の可能性
こんにちは。福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科です。
インプラントは失った歯を補う有効な治療方法ですが、治療後に注意したいトラブルのひとつが「インプラント周囲炎」です。
インプラント周囲炎が進行すると、インプラント周囲の炎症だけでなく、その周囲を支えている骨が失われていきます。
進行したインプラント周囲炎では、歯ぐきを切開してインプラント表面を露出させ、汚染された表面を清掃する外科治療が必要になることがあります。
しかし、
「歯ぐきを大きく開かずに、低侵襲にインプラント周囲炎を治療できないか?」
という考え方も研究されています。
今回は、2024年に『Journal of Clinical Periodontology』に掲載された、インプラント周囲炎に対するフラップレスの低侵襲治療についての研究をご紹介します。
インプラント周囲炎とは?
インプラントの周囲にも天然歯と同じように細菌性プラークが付着します。
炎症がインプラント周囲の粘膜にとどまっている状態はインプラント周囲粘膜炎と呼ばれますが、炎症がさらに進行してインプラントを支える骨の喪失を伴うようになると、インプラント周囲炎と呼ばれます。
今回の研究では、PD(歯周ポケットに相当する深さ)6mm以上に加えて、プロービング時の出血または排膿があり、さらに進行性の骨吸収を認めるインプラントなどが対象となっています。
インプラント周囲炎は治療が難しい疾患のひとつであり、現在も「この方法なら必ず治る」という治療法が確立されているわけではありません。
今回の研究
研究では、
117名・338本のインプラント
が対象となりました。
平均年齢は約66歳で、治療後の経過観察期間は12〜60か月、平均18.9か月でした。
通常、インプラント周囲炎に対して外科治療を行う場合には、歯ぐきを切開してフラップを開き、インプラント表面を直接確認しながら清掃します。
一方、今回行われたのはフラップレスでインプラント表面へアクセスする低侵襲な方法です。
どのような治療を行った?
この研究の「フラップレス治療」は、単純に歯周ポケットの中を軽く清掃しただけではありません。
局所麻酔下で、
炎症性組織の掻爬
↓
超音波器具などによる清掃
↓
インプラント周囲粘膜を剥離・牽引してアクセスを確保
↓
エリスリトールパウダーによるエアポリッシング
↓
3%過酸化水素水による処理という治療が行われています。
また、清掃しにくい形態の被せ物については、必要に応じて取り外して形態修正も行われました。
実際に63.0%で上部構造を取り外し、58.3%では清掃しやすくするための上部構造の修正が行われています。
つまり、
「歯ぐきを切らない=簡単なクリーニング」
という治療ではない点は非常に重要です。

約54%で「疾患の改善」を達成
この研究で設定された治療成功の基準は、
- PD 5mm以下
- 出血部位が0〜1か所
- 排膿なし
- 0.5mmを超える骨吸収なし
という複数の条件を組み合わせたものでした。
その結果、
疾患の改善を達成したインプラント
54.4%
でした。
「54%しか治らない」と見ることもできますが、逆に言えば、インプラント周囲炎に対してこのような低侵襲な治療を行い、半数以上で厳しい複合基準を満たしたことになります。

深いポケットも大きく改善
平均PDは、
治療前:6.3mm
↓
治療後:3.5mmとなりました。
平均で2.8mmの減少です。
最終評価まで到達したインプラントでは、
PD 5mm以下
81.4%
となっています。

出血も大きく減少
インプラント周囲の炎症を見るうえで重要なのが、プロービング時の出血(BOP)です。
今回の研究では、
BOP
79.6% → 17.1%まで減少しました。
排膿についても、
5.3% → 0.5%
まで減少しています。
つまり、単にポケットが浅くなっただけではなく、インプラント周囲の炎症所見にも大きな改善が認められたことになります。

レントゲン上でも骨の改善がみられた
さらに興味深いのがレントゲン所見です。
平均的な辺縁骨レベルでは、
約1.2mmの改善
が認められました。
また、骨内欠損が存在したインプラントでは、欠損の深さが平均で、
2.4mm → 0.8mm
へ減少しています。
骨内欠損を認めた156本に限ると、
1mmを超える骨の改善:52.5%
2mmを超える骨の改善:30.1%でした。
ただし、これは後ろ向き研究であり、対照群を設定したRCTではありません。
そのため、「フラップレス治療によって骨が再生した」と断定することはできない点には注意が必要です。

すべてのインプラントが改善したわけではありません
ここも非常に重要です。
338本のうち、
13本(3.8%)は最終的に撤去
されました。
また、
30本(8.9%)では骨吸収が進行し、通常の外科治療が必要
となりました。
つまり、
「インプラント周囲炎は切らずに治せる」
と単純に結論づけることはできません。
一方で、最終的には111名・295本、つまり87.3%のインプラントでは、このフラップレス治療以外の追加外科治療を受けずに経過しています。
この点は、低侵襲治療を考えるうえで興味深い結果だと思います。

治療後のメインテナンスも重要
今回の研究では、治療後のSPIC(supportive peri-implant care:インプラントの支持療法・メインテナンス)への参加が、良好な治療結果と関連していました。
研究では治療後、
6週・12週
↓
その後は3か月ごと
↓
12か月以降はリスクに応じて3〜6か月ごとにメインテナンスが推奨されています。
インプラント周囲炎は、
「一度治療したら終わり」
ではありません。
治療後もプラークコントロールを維持し、定期的に状態を確認していくことが非常に重要だと考えられます。

歯周病の既往がある場合は注意
さらに今回の解析では、
歯周病の既往があること
と、
治療前のPDが深いこと
が、疾患改善を達成できないことと関連していました。
ただし、この研究では117名中111名(94.9%)に歯周病の既往があり、歯周病既往のない患者さんが非常に少ないため、この結果の解釈には注意が必要です。
それでも、天然歯の歯周病だけではなく、インプラント治療後も継続的に歯周組織・インプラント周囲組織を管理していくことが重要だと考えられます。
抗菌薬については慎重に考える必要があります
今回の研究では、アジスロマイシンやメトロニダゾールの使用が疾患改善と関連していました。
ただし、この結果だけから、
「インプラント周囲炎には抗菌薬を飲めばよい」
とはいえません。
そもそも今回の研究は抗菌薬の有無をランダムに割り付けたRCTではありません。
さらに論文中でも、アレルギーや薬剤耐性菌などの問題から、歯周病・インプラント周囲疾患に対する全身抗菌薬のルーチン使用は推奨されないと述べられています。
抗菌薬については、患者さんの状態や治療内容を踏まえて慎重に判断する必要があります。
今回の研究から分かること
今回の研究から、
インプラント周囲炎に対して、必ずしも最初から大きく歯ぐきを開く外科処置だけが選択肢とは限らない可能性
が示されました。
一方で、この研究は後ろ向きのケースシリーズであり、通常の外科治療と直接比較したランダム化比較試験ではありません。
したがって、
「フラップレス治療の方が通常の外科治療より優れている」
と結論づけることもできません。
重要なのは、
インプラント周囲炎の進行度
骨欠損の状態
インプラント表面へのアクセス
上部構造の形態
清掃性
歯周病の状態
治療後のメインテナンスなどを総合的に評価し、その状態に合った治療方法を選択することです。
まとめ
インプラント周囲炎は、一度発症すると治療が難しくなることがあります。
今回ご紹介した研究では、歯ぐきを大きく開かずにインプラント表面へアクセスする低侵襲な治療によって、54.4%で設定された疾患改善基準を達成し、平均PDも6.3mmから3.5mmへ改善しました。
しかし、すべての症例に適応できるわけではなく、追加の外科治療やインプラント撤去が必要になったケースもあります。
そして、インプラント周囲炎では治療そのものだけでなく、その後の継続的なメインテナンスも重要です。
西長住まつなが歯科では、インプラントだけを見るのではなく、残っている天然歯の歯周病の状態や清掃状態なども含めて、お口全体を確認することを大切にしています。
福岡市南区の西長住・桧原・樋井川・長住周辺で、
「インプラントの周りから血が出る」
「インプラントの周りの歯ぐきが腫れている」
「以前入れたインプラントが心配」
「インプラント周囲炎と言われた」など気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
参考文献
Carrillo de Albornoz A, Montero E, Alonso-Español A, Sanz M, Sanz-Sánchez I. Treatment of peri-implantitis with a flapless surgical access combined with implant surface decontamination and adjunctive systemic antibiotics: A retrospective case series study. Journal of Clinical Periodontology.
-
ブログ2026.08.31
【症例】古い白い詰め物の下にむし歯が再発|e.maxインレーで治療した症例
こんにちは。
福岡市南区西長住の「西長住まつなが歯科」です。今回は、過去に治療した白い詰め物(コンポジットレジン:CR)の周囲から、再びむし歯(二次う蝕)が生じていた症例をご紹介します。
「白い詰め物だから安心」というわけではなく、詰め物と歯との境目の状態によっては、その部分から再びむし歯が生じることがあります。
今回の症例では、むし歯を除去した後、e.maxインレーを用いて修復しました。
治療前|左下奥歯のCR周囲に二次う蝕
今回治療したのは、左下第二大臼歯(左下7番)です。
歯の遠心側には、過去にコンポジットレジン(CR)による修復が行われていました。

確認すると、CRは歯肉縁下まで充填されており、歯とCRとの境目(マージン)に不適合な部分が認められました。
そして、そのマージン部分から内部にかけて二次う蝕が生じていました。
二次う蝕とは、一度治療した歯の詰め物や被せ物の周囲から再び生じるむし歯のことです。
特に詰め物と歯との境目に段差や隙間などがあると、プラークが停滞しやすくなり、二次う蝕のリスクにつながることがあります。
レントゲンでも歯の状態を確認
治療前にはデンタルX線写真を撮影し、詰め物やその周囲、歯根などの状態を確認しました。

レントゲンで白く映っている詰め物の下に黒い影がみられます。
歯の神経に近いところまで虫歯が進んでいる状態ということが分かりました。
むし歯治療では、口腔内を直接確認するだけでなく、必要に応じてレントゲン検査を組み合わせながら診断していきます。
古いCRと二次う蝕を除去
まず、過去に充填されていたCRを除去します。
その後、内部に広がっていた感染歯質を確認しながら、むし歯を除去していきました。
今回のように、以前治療した詰め物の下でむし歯が進行している場合、表面から見える範囲だけでは実際の広がりが分からないことがあります。
古い修復物を除去して、初めて内部のむし歯の範囲が明確になることもあります。
むし歯を除去した後、残っている歯質の量や修復範囲などを考慮し、今回はe.maxを使用したセラミックインレーで修復することにしました。
e.maxインレーによるセラミック修復
e.maxは、歯科治療で使用されるセラミック材料の一つです。
天然歯に近い色調や透明感を再現しやすく、インレーやアンレー、クラウンなどさまざまな修復に使用されています。
セラミック治療というと「銀歯を白くする治療」というイメージを持たれることがありますが、当院では見た目だけで治療方法を決めるわけではありません。
むし歯の範囲、残っている健康な歯質の量、噛み合わせ、修復物の適合などを確認し、その歯に適した修復方法を検討することを大切にしています。
装着時にはラバーダム防湿を行いました
今回のe.maxインレーを装着する際には、ラバーダム防湿を行いました。
ラバーダムとは、治療する歯だけをゴム製のシートから露出させ、唾液やお口の中の湿気から隔離する方法です。
セラミックを歯に接着する際には、接着操作を行う環境が重要になります。
そのため、ラバーダム防湿によって唾液や湿気の影響をできるだけ抑えた状態をつくり、接着性レジンセメントを用いてe.maxインレーを装着しました。
治療後
こちらがe.maxインレー装着後の状態です。

周囲の歯との色調だけでなく、修復物と歯との境目や噛み合わせなどを確認して治療を終了しました。
治療後のデンタルX線写真でも状態を確認しています。

新しい詰め物と、歯の間に段差ができておらず、適合に問題ないことがわかりました。
セラミック治療では見た目の変化が注目されやすいですが、当院では見た目だけでなく、適合・接着・噛み合わせなども含めて治療することを大切にしています。
白い詰め物でも二次う蝕になることがあります
今回の症例で重要なのは、もともとの修復物も白いCRだったという点です。
「銀歯だからむし歯になる」
「白い材料ならむし歯にならない」という単純なものではありません。
どのような材料を使用していても、修復物と歯との境目の状態やプラークコントロール、噛み合わせなど、さまざまな要因によって二次う蝕が生じる可能性があります。
そのため、治療した歯についても定期的に状態を確認することが大切です。
今回の治療内容

治療部位
左下第二大臼歯治療内容
不適合なCRおよび二次う蝕を除去し、e.maxインレーで修復使用材料
e.max費用
49,500円(税込)来院回数
2回主なリスク・注意点
セラミックは強い噛みしめや衝撃などによって欠けたり、割れたりする可能性があります。また、治療のために歯を削る必要があります。※自由診療となります。
※治療方法や治療回数は、歯の状態によって異なります。
まとめ|以前治療した歯も定期的なチェックが大切です
一度むし歯を治療した歯でも、その後ずっとむし歯にならないわけではありません。
今回の症例では、左下第二大臼歯に以前充填されていたCRが歯肉縁下まで及んでおり、不適合となっていたマージン部分から二次う蝕が生じていました。
古いCRとむし歯を除去し、残っている歯質や修復範囲を確認したうえで、e.maxインレーによる修復を行いました。
また、装着時にはラバーダム防湿を行い、接着性レジンセメントを使用して装着しています。
「以前治療した詰め物が気になる」
「詰め物の周囲が黒くなっている」
「銀歯や古い詰め物を一度チェックしてほしい」という方もお気軽にご相談ください。
福岡市南区西長住の西長住まつなが歯科には、西長住をはじめ、長住・桧原・樋井川など周辺地域からもご来院いただいています。
インターネットでご予約
診療理念
ごあいさつ
丁寧な「対話」
から始まる、
将来を見据えた治療を
福岡市南区の歯医者【西長住まつなが歯科】のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 院長の松永 紘明です。
私が歯科医師として大切にしているのは、「患者さまとの丁寧なコミュニケーション」と「無理のない治療計画」です。
お一人お一人の背景や生活習慣を理解した上で、その方にとって最善と思われる治療・予防方法をご提案できる歯科医院でありたいと思っています。
西長住・長住エリアの皆さまにとって、安心して通える「かかりつけ歯医者」であり続けること。
そのためにこれからも技術の研鑽と、わかりやすい・無理のない診療を心がけてまいります。
お口のことは、どうぞお気軽にご相談ください。
松永 紘明
丁寧な「対話」から始まる、 将来を見据えた治療を
福岡市南区の歯医者【西長住まつなが歯科】のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。 院長の松永 紘明です。
私が歯科医師として大切にしているのは、「患者さまとの丁寧なコミュニケーション」と「無理のない治療計画」です。
お一人お一人の背景や生活習慣を理解した上で、その方にとって最善と思われる治療・予防方法をご提案できる歯科医院でありたいと思っています。
西長住・長住エリアの皆さまにとって、安心して通える「かかりつけ歯科医院」であり続けること。
そのためにこれからも技術の研鑽と、わかりやすい・無理のない診療を心がけてまいります。
お口のことは、どうぞお気軽にご相談ください。
院長略歴
- 2013年に鹿児島大学歯学部を卒業。九州大学病院臨床教育研修センターを経て、2018年に同大学院 歯周病学分野にて博士課程修了。その後、大学病院や、きし哲也歯科医院、いりえ歯科口腔外科クリニックでの勤務を経て、2026年に当院を開院。日本歯周病学会 認定医。
当院の特徴
-
医院名西長住まつなが歯科
-
院長松永 紘明
-
所在地〒811-1361 福岡県福岡市南区西長住3丁目12-11 アンピール長住Ⅱ 1階110 左号室
-
電話番号
-
URL
-
診療内容むし歯/根管治療/歯周病/入れ歯/歯科口腔外科/小児歯科/予防・クリーニング/インプラント/審美治療/ホワイトニング/ナイトガード/スポーツマウスガード/スリープスプリント(睡眠時無呼吸症候群治療)
-
施設基準当院は、厚生労働省が定める次の施設基準に適合している旨、厚生局長に届出を行っております。
詳しくはこちら>
各種保険取り扱い
自由診療はあくまで選択肢の一つとしてご案内し、ご希望の方に行います。